【徹底調査】IT転職を未経験・独学で実現できる!コスパは?将来は?

「IT未経験から独学でエンジニア転職ができるのか知りたい!」

「IT転職を成功させるには独学かスクールのどちらが良いのだろう」

などとお考えの方は、ぜひこの記事をお読みください。

最初に結論を述べると、独学で未経験からのIT転職に挑むのはおすすめできませんもちろんIT未経験かつ独学でもIT業界に転職することは可能です。実際、プログラミングなどを独学して未経験ながらIT転職を実現し、その後エンジニアとして活躍されている方もいます。

しかしながら、IT未経験かつ独学でのエンジニア転職は難易度が高く、スクールに比べると平均的な学習期間も長いです。加えて、スキルの習得や転職活動に問題があれば、入社後に大きな苦労をする恐れもあります。よって、IT未経験者が独学でエンジニア転職を目指すことは、決してコスパが良いとはいえません。

以上がこの記事の要旨です。ここからは上記の内容について、具体的に解説していきます。

Contents

未経験でIT転職を独学で実現した人の事例を調べてみた!

まずはIT未経験から独学でIT転職を実現した人たちの事例を見てみましょう。

【事例①】3ヶ月でプログラミングを独学しWebエンジニアに

1さんは当時文系卒の公務員で年齢は31歳、プログラミングの「プ」の字も知らないところから一念発起し、3ヶ月でWebエンジニアへの転職に成功しました。選択した勉強方法はプログラミングスクールではなく独学で、公務員として仕事を続けながら平日の夜と土日を使って勉強を行なったそうです。

その3ヶ月(90日間)の独学は以下のようなものでした。

  • 0日〜15日:学習サイト「Progate」でプログラミングに触れる。とりあえず一通りのレッスンにすべて手をつけ、数あるプログラミング言語の中から「Ruby」に興味を持つ。
  • 16日〜30日:Rubyのフレームワーク・Ruby on Railsを「Railsチュートリアル」で学習する。Railsチュートリアルは難易度が高く感じられたが、3周ほど反復してある程度理解できるように。ちなみにRailsチュートリアルの価格はWebテキストで無料〜1,078円ほど。
  • 31日〜45日:Udemyや参考書でRails以外のスキル(GitやSQL、AWS、Docker)などを学習
  • 46日〜60日:ポートフォリオを作る。Railsチュートリアルで学習した機能をベースに、各種機能を追加したアプリを作成。「ユーザーが本当にそのアプリを使いたくなるか」を意識して、UIやログイン機能、ページ遷移などに工夫を施す
  • 60日〜90日:WantedlyやGreenなどの求人サイトを活用して転職活動を行う。最終的に3社から内定。面接ではIT未経験者が3ヶ月独学してポートフォリオを作り上げたことを評価される

上記を見てみると、1さんはもともとの学力が高く、なおかつエンジニアとしての素養もあったことがわかります。それは学習開始から2週間ほどの短期間でProgateのプログラミングレッスンをすべて修了していることや、ポートフォリオの作成時にユーザー目線から工夫をしていることなどからうかがえます。

IT未経験者がたった3ヶ月の独学でポートフォリオ作成まで至るのは異例なことです。実際、面接ではその点が高く評価されています。

しかしながら、1さんが2022年現在どのようなキャリアを歩まれているのかは不明です。転職成功当時のブログには「転職はゴールではなく、スタートなので、これからも今まで以上に学習を継続していきたいと思います。」と書かれていますが、ブログやSNSの更新は2020年10月で止まっています。それがバックエンドエンジニアとして多忙だからなのか、それとも苦労されているからなのかは不明です。

事例①の分析

項目内容
前職文系の公務員
転職後の職種Webエンジニア(バックエンドエンジニア)
転職時の年齢31歳
学習期間3ヶ月
学習スタイル平日の夜と土日で勉強
教材Progate、Railsチュートリアル、Udemy、書籍
費用(推定)41,000円 ※Progate 1,000円、Railsチュートリアル1,000円、Udemy 10,000円×3レッスン、書籍 3,000円×3冊と仮定
転職後の活躍不明
備考もともとの学力が高い。目標達成のために黙々と勉強できるタイプ。

事例②:2ヶ月独学+研修でシステムエンジニアに

2さんはIT未経験から書籍でJavaを独学、2ヶ月で「未経験可」のIT企業に転職しました。その後、外部研修にて実務の中でスキルを習得し、SE(システムエンジニア)として独り立ちしていったそうです。

2さんは、スキルは実務から学んだほうが効率的だと考え、早々と現場に入ってしまい、そこで学習を続けていく選択をしました。そして転職から2年で独立し、3年目にはフルリモートかつ一人で案件をこなせるようになったそうなので、「作戦通り」と言えるでしょう。

とはいえ、エンジニアになるまでに独学で2ヶ月、転職後の実務訓練で2年を要しているのには、少々時間がかかっているという印象を抱く方もおられるはずです。転職当時2さんは20代前半だったので特に不都合はなかったかもしれませんが、これが20代後半や30代前半であれば話は違っていたでしょう。

事例②の分析

項目内容
前職不動産営業
転職後の職種システムエンジニア
転職時の年齢23歳くらい
学習期間2ヶ月(+実務2年ほど)
学習スタイル入社後の実務研修に重き
教材書籍
費用(推定)9,000円 ※書籍 3,000円×3冊と仮定
転職後の活躍まだ「駆け出しエンジニア(本人自称)」
備考時間的な効率が良いとはいえないが、多くの人が実践できる方法ではある

事例③:独学でJava資格を取得して2年ほどで転職

3さんは独学でOracle認定JavaプログラマのBronze・Silver・Goldを取得し、プログラミング学習を始めてから2年ほどで未経験からIT業界へ転職しています。ちなみにOracle認定Javaプログラマは、エンジニアからの支持とシェア率が非常に高いプログラミング言語「Java」のスキルを証明する資格です。

実務経験のないIT未経験者がエンジニア転職に挑戦する場合、そうした資格を取得することが、応募先の企業にIT業界への適性を示す唯一の方法であるといえます。そのため、転職前に実用的な資格を3つも取得したこの方の作戦は正しかったでしょう。

しかしながら、資格取得のための方法として独学が最適とは言い切れません。3さんは参考書と問題集を活用して学習したそうですが、学習開始から取得までに1年半以上かかっています。Oracle認定Javaプログラマの合格までに必要な勉強時間は、Bronzeで50時間、Silverで80〜100時間と言われており、Goldについても2ヶ月半の勉強で取得したという人がいます。よって、3さんも独学以外の方法であれば、1年半未満で資格を取得できた可能性があります

実際、IT未経験の場合、独学だと手探りで勉強を進めていくしかないため、最短で資格対策を完了させるのは難しいです。効率良く資格を取得したい場合は、スクールなどを活用してプロの指導を受けることをおすすめします。

事例③の分析

項目内容
前職不明
転職後の職種Webエンジニア
転職時の年齢不明
学習期間2年弱
学習スタイル資格取得のために書籍で勉強
教材参考書と問題集
費用(推定)18,000円 ※書籍 3,000円×3冊・問題集 3,000円×3冊と仮定
転職後の活躍一時休職もフロントエンドやバックエンドで活動
備考IT未経験に資格取得はおすすめ ただし、独学は効率的とはいえない

事例④プログラミングを独学してGAFAに入社

4さんは以下のような流れでプログラミングを独学し、フリーランスエンジニアとして活躍、その後GAFAのどこかへ入社を果たしました。

  • 0〜2か月:タッチタイピングができるまで毎日3時間タイピングを練習。その後、書籍でC言語を学習する。
  • 3〜6ヶ月:無料の「Linux標準教科書」でLinuxを学ぶ。同時にネットワークに関する参考書を読む。
  • 7〜12ヶ月:Linuxやネットワークなどの基礎をもう一度学習し、大きなプログラムを組む。45日間、毎日13時間開発に没頭する
  • 1年〜1年10ヶ月:ベンチャー企業でエンジニアのアルバイトをし、優秀なエンジニアから学ぶ。時給が1,000円から2万円に。

彼はその後、フリーランスのWebエンジニアとして活躍し、オンライン学習システムの構築やITスクールの設立、GAFAのどれかに入社など、華々しいキャリアを歩んでいったといいます。また彼はエンジニアとして仕事を得る際、転職エージェントなどは一才使わず、すべて知人からの紹介で案件を獲得していたそうです。

以上の内容より、この事例は非常に特殊なケースだといえるでしょう。高い基礎学力に毎日長時間作業に没頭できる胆力や知的好奇心を持ち合わせ、なおかつエンジニアのアルバイトや案件を取ってこられるだけの人脈もあるこの記事をお読みの方も、これらの特徴すべてを満たしていれば、IT未経験からプログラミングを独学してGAFAに入社できるはずです。

事例④の分析

項目内容
前職不明
転職後の職種フリーランスエンジニア
転職時の年齢おそらく20代
学習期間1年半
学習スタイルテキスト学習と実務訓練
教材書籍、アルバイト
費用(推定)3,000円 ※書籍 3,000円×1冊と仮定 「Linux標準教科書」は無料、その後のアルバイトを考慮すると、お金はほとんどかかっていないともいえる
転職後の活躍オンライン学習システムの構築、ITスクールの設立
備考才能や運などに恵まれているレアケース 万人向けのキャリアでないことは明らか

事例⑤:独学でインフラエンジニアになるも苦労する

5さんは工場のライン作業員をしていた当時、生産性のない周囲の人間を目の当たりにして「ここにいてはいけない」と一念発起。半年間の独学を経てデータセンター勤務のインフラエンジニアに転職しました。

IT未経験であった5さんは、まずはタイピングの練習から始め、その後Progateやfigmaといったリーズナブルな学習サービスを活用してプログラミングを学習していったそうです。そして転職を実現し、データセンターで勤務することになったわけですが、ネットワークを十分に学習していなかったことから、実務ではかなり苦労することになります

その後彼はネットワークを学習するためにCCNAという資格を取得、続いて人気のクラウドサービス・AWS(Amazon Web Services)を学習し始めます。このAWSの勉強が思いのほか面白く、データセンターの業務に満足できていなかったこともあって、彼はAWSエンジニア(クラウドエンジニア)への再転職を目指すようになりました。

クラウドエンジニアを目指すにあたって彼は独学をやめ、有料の学習サービスを活用し、フリーランスエンジニアのメンターもつけるなど、スクールに近い学習スタイルを採用します。思い切って自己投資をし、学習環境を整備したおかげで、彼は3ヶ月程度でAWSをマスター、4ヶ月目には転職に成功し、現在はクラウドエンジニアとして充実した日々を送っているそうです。

この事例は、独学だとスキルや知識の習得が不完全で転職後にうまくいかない恐れがあることを示唆してくれます。

事例⑤の分析

項目内容
前職工場のライン作業員
転職後の職種インフラエンジニア
転職時の年齢35歳
学習期間半年
学習スタイル工場で働きながら有料の学習サービスで学ぶ
教材Progate、figma
費用(推定)6,000円 ※Progate 月1,000円×6ヶ月と仮定
転職後の活躍仕事内容に満足できず、クラウドエンジニアへ再度転職(その際は独学をやめる)
備考はじめから十分に自己投資をしていれば、早期からクラウドエンジニアとして活躍できた可能性がある

未経験でIT転職を独学以外の方法で実現した人の事例を調べてみた!

続いては、IT未経験からのエンジニア転職を、独学以外の方法で実現した人たちの事例を紹介します。

事例A:職業訓練校とインターンを経て開発系エンジニアに

Aさんは、27歳の時、職業訓練校で5ヶ月プログラミング(JS・PHP・Java)を学び、その後1ヶ月インターンに行ってインターン先の企業へ開発系のエンジニアとして転職を果たしました。転職先の事業形態は、クライアント企業に派遣されて実質時給で働く「SES」(IT未経験転職に多い)ではなく、自社で働けて成果によって報酬が上がる「Sler」です。

Aさんが利用した職業訓練校は、離職者を対象にした公的な訓練施設で、ハローワークに求職申し込みをしているなどの一定要件を満たせば無料で授業を受けられます。インターン(企業実習)がセットになった職業訓練校もあり、Aさんのようにインターン先の企業に引き抜いてもらえるケースも多いです。

職業訓練校なら失業手当ほか、各種給付を受けながら勉強することもできるため、例えば、すでに離職していて学習だけに専念できる場合などには、活用を検討してみるのも良いでしょう。

事例Aの分析

項目内容
前職パン屋
転職後の職種開発系エンジニア
転職時の年齢27歳
学習期間6ヶ月
学習スタイル職業訓練校(インターン含む)+それ以外の自習
費用(推定)無料 ※テキスト代など一部は自己負担
転職後の活躍2週間のテスト案件に参加し、エンジニアとしての第一歩を踏み出す
備考離職中なら、給付を受けつつ勉強できる職業訓練校は魅力的

事例B:スクールで2ヶ月Javaを学んでネットワークエンジニアになった元運転手

Bさんは20歳から食品などを配送する運転手として働いてきましたが、収入が頭打ちになったことから26歳で転職を決断。プログラミングスクールで2ヶ月間Javaなどを学んでIT未経験から大手電力のシステム子会社へ転職、ネットワークエンジニアへの転身を果たしました。

転職後、Bさんはシステム設計やサーバー構築などを任され、「想像の100倍は難しい」と語りつつも先輩社員に教わりながらエンジニアとしてのキャリアを着実に歩んでいます。

この事例で着目すべきは、2ヶ月という短い学習期間です。これだけの短期間でIT未経験のBさんがエンジニアになれたのには、スクールを活用したことが大きく関係しているでしょう。スクールだとプロ講師から実務に必要なスキルを効率よく学べるため、このようなスピード転職が可能です。

また昨今のIT業界は人手不足が顕著なことから、IT未経験者の教育に力を入れている大手企業もたくさんあり、一定の予備スキルさえあれば転職のハードルは比較的低いといえます。

事例Bの分析

項目内容
前職運転手
転職後の職種ネットワークエンジニア
転職時の年齢26歳
学習期間2ヶ月
学習スタイルスクール
費用(推定)20〜50万円
転職後の活躍システムの設計やサーバーの構築を任される
備考スクールを活用し、スムーズに転職を実現した好例

事例C:1ヶ月でプログラマに転身した元歯科衛生士

歯科衛生士として働いていたCさんは、海外旅行でのとある経験をきっかけに自由な暮らしに憧れるようになり、プログラマへの転職を決意しました。そしてオンラインスクールで1ヶ月間集中的に学び、2ヶ月目に自社内開発のベンチャー企業から内定を獲得、見事プログラマに転身できたそう。転職後はLaravelを使ったPHPでの開発などに従事していたといいます。

先ほどの事例と同様、やはりスクールを活用した場合の転職までのスピード感はかなり速いです。独学だと特別な才能がない場合は1〜2年程度かかるのも普通ですが、スクールならそれを1〜2ヶ月に短縮できますそのため、できるだけ早くエンジニアになりたい場合は、スクールを活用するのがおすすめです。

事例Cの分析

項目内容
前職歯科衛生士
転職後の職種プログラマ
転職時の年齢不明
学習期間1ヶ月
学習スタイルスクール
費用(推定)20〜50万円
転職後の活躍Laravelを使ったPHPでの開発に従事
備考こちらもスクールでスピード転職を実現した好例

事例D:半年間じっくり勉強してAIエンジニアとして大活躍

Dさんはプログラミングスクールの長期コースで機械学習やAIなどを学び、製造業からAIエンジニアに転身しました。転職後は、タクシーの需要予測モデル作成に携わり、AIエンジニアだけでなく、データサイエンティストやデータアナリスト、機械学習エンジニアの業務も兼ねたような幅広い活躍をされているそうです。

Dさんの場合、学習期間は半年間とスクールを活用した事例としてはやや長めですが、あえて長期コースを選んだのは、実務レベルの内容を体系的に深く学びたかったからだといいます。しかしながら「長期」といっても半年間なので、やはり独学に比べるとかなり効率は良いです。

ちなみにDさんの場合は、大学時代に研究でプログラミングを少し扱ったことがあり、前職では設備のシステム設計やハードウェア設計にも携わっていましたといいます。つまり学習前からある程度の予備知識はあったわけですが、スクールでの濃密な学習がなければ、転職後に今ほど成功できていたかはわかりません。

事例Dの分析

項目内容
前職製造業
転職後の職種AIエンジニア
転職時の年齢不明
学習期間半年
学習スタイルスクール
費用(推定)20〜50万円程度
転職後の活躍タクシーの需要予測モデル作成に従事 データサイエンティストやデータアナリスト、機械学習エンジニアなども兼ねる
備考スクールだと半年でも「長期」 予備知識があればかなりハイレベルなところまでいける

事例E:スクールと転職サポートでクラウドエンジニアへ

Eさんは、大学卒業後ニート同然の暮らしをしていましたが、スクールと転職エージェントが一体になったようなサービスを活用し、IT未経験からクラウドエンジニアへの転職を実現しました。スクールでは1ヶ月強の学習でCCNA(資格)を取得、その後キャリアサポートを受けてスムーズに就職できたといいます。

Eさんの事例は、資格を取得し、キャリアサポートも受けるというIT未経験転職の雛形といえるケースです。未経験者が自力で転職活動を行うと、うまく内定をもらえなかったり、ブラック企業を選んでしまったりする恐れもあるので、できれば転職のプロにサポートしてもらいながら進めるのが良いでしょう。

昨今は短期間で実務的なスキルを習得するとともに資格を取得でき、その後企業紹介を含めた手厚いキャリアサポートを受けられるスクールも多いです。IT未経験からの転職に不安を覚える方は、そうした未経験転職に特化したスクールを活用してみてください。

項目内容
前職無職
転職後の職種クラウドエンジニア
転職時の年齢20代前半
学習期間1ヶ月強
学習スタイルスクール(エージェント機能付き)
費用(推定)無料 ※内定先の企業から紹介料を得るシステムのサービスを利用
転職後の活躍クラウドエンジニアとして勤務
備考資格取得とキャリアサポートの両方が揃っているのは強い 未経験者でも安心して転職活動ができる

未経験でIT転職を成功させるには、独学かそれ以外か。

これまで見てきた事例を総合すると、独学とそれ以外(スクールなど)の違いは以下のようになります。

 独学スクールなど
費用安い 3,000〜40,000円程度それなりにかかる 無料〜50万円程度
学習期間長い 1〜2年程度かかるのも普通短い 最短1ヶ月〜半年程度
難易度高い 簡単な方法だとやたら時間がかかる比較的低い サポートが充実
その他メリット自分のペースで学習できるキャリアサポートが受けられることも

上記を見ると、独学は費用面、スクールなどは効率や難易度といった観点で強みを持っていることがわかります。以上を踏まえ、以下では独学が向いている人とスクールが向いている人の特徴をそれぞれ紹介するので参考にしてください。

<h3>独学は学力やセンスがあれば成功できる</h3>

3ヶ月でポートフォリオを作成した1さんや、テキスト学習とアルバイトでスキルを磨いてGAFAに入社した4さんなどが典型ですが、学力やセンス、運などに恵まれた方であれば、独学でも十分に成功できます。そうした方は自分のペースが守れるという意味で、むしろ独学を選んだほうが成功率を高められる可能性すらあります。

先ほど紹介した独学での成功事例を見て、直感的に「自分でもいけそう」と思った方は、一度独学で挑戦されるのも良いでしょう。

【注意】プログラミングは基本独学できない

成功した人の事例を見ると、プログラミングを独学するのは案外簡単なように思われるかもしれませんが、それができるのは一握りの選ばれた方々だけです。その証拠に、2021年に大手のプログラミングスクールが20代・30代の独学者に実施したアンケート調査では、「プログラミングの独学で十分な知識が身についたか」の質問に対して「身についた」と答えたのはたったの5%でした。

出典:valuepress公式サイト(https://www.value-press.com/pressrelease/265608)

この結果より、独学でプログラミングを習得することは非常に困難だといえるでしょう。そのため、独学で未経験からのIT転職に挑戦する際には、慎重な検討をすることをおすすめします。少しでも不安がある場合は、スクールなどを選択したほうが無難です。

スクールは万人向け【短期間で転職・活躍が可能】

独学に比べて、スクールなどの活用はより万人向けの難易度が低い方法です。スクールであれば、それなりに費用はかかりますが、十分な教育が受けられ、場合によってはキャリアサポートも利用できます

独学との大きな違いは学習期間および効率性で、普通の人が独学では1〜2年かかるところを、最短1ヶ月〜半年程度でクリアできることから、スピーディにエンジニアへの転職を実現することが可能です。よってIT転職に確たる自信はないが、できるだけ早くエンジニアになりたいと考える方には、独学よりもスクールをおすすめします。

未経験のIT転職で、独学かスクールに通うか迷ったらどちらにすべきか。

最終的には「人によりけり」なので、どちらが良いと断言することはできませんが、独学で成功する十分な自信があるなら一度挑戦してみるのも良いでしょう。例えば、自分なりに勉強して難関資格を取得した、難関大学に合格したなど、過去に独学での成功体験がある方の場合、IT転職も独学で実現できる可能性があります。むしろ独学の方が自分のペースで勉強できて良いかもしれません。

一方で一般的には独学よりもスクールのほうが断然おすすめです。理由としては、十分な指導とサポートを受けられるスクールのほうが難易度は低く、学習期間も短くなりやすくて効率が良いことが挙げられます。スクールのデメリットはお金がかかることですが、学習時間が短縮されることを踏まえると、スクールのほうがむしろコスパが良い場合もあります。

また無料体験レッスンの実施や無料教材の提供などをしているスクールも多いため、とりあえず無料で始めてみることも可能です。少しでもスクールに興味のある場合は、まずは無料体験から一歩踏み出してみることをおすすめします

IT転職を未経験で成功させて、年収・就業環境をより良くしよう!

転職によって年収や労働環境などを今より良くしたいと考えている方、特にIT未経験の方にはIT業界への転職をおすすめします。なぜならIT業界には以下のような特長があるからです。

  • IT業界は他の業界より年収の水準が高い
  • ほとんどの企業がテレワークを実施していてワーク・ライフ・バランスを実現しやすい
  • 人手不足が顕著なので、大手を含めて未経験者を積極雇用する動きがある

特に2022年現在から2030年にかけてはITニーズの拡大に伴ってIT人材が大きく不足すると言われているため、未経験からIT業界に転職するなら今がおすすめです。

<h3>職種はクラウドエンジニアを選ぶのがおすすめ</h3>

一口に「エンジニア転職」といっても、実はエンジニアの職種によって転職の難易度は異なります。比較的難易度が高いといえるのは、プログラマやWebエンジニアなどの開発エンジニアです。開発エンジニアは実務経験やセンスを問われる職種なので、IT未経験者との相性はあまり良くありません。

一方で未経験者におすすめなのは、クラウドやネットワーク、データベースなどに関わるインフラエンジニアです。インフラエンジニアには定型的な業務も多く、資格でスキルや知識を証明すれば、IT未経験者でも即戦力に近い形で働けます。なかでも需要の高まっているクラウドエンジニアは、他のインフラエンジニアより平均年収が70万円ほど高いと言われるため、未経験からIT転職を目指す方にはクラウドエンジニアを推奨します。

独学よりスクールを選ぶほうが無難!後悔のない選択を

独学は人によっては大きな成功を呼びますが、一般的には難易度が高く、効率も良くない方法です。一方でスクールをはじめ、独学以外の方法なら、費用は独学より高いものの、比較的容易に効率的な学習ができ、スピーディな転職の実現につながります。

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