エンジニア転職の際、IT未経験者はスキルの証明のために資格を取得したほうが良いとよくいわれますが、実際のところ資格取得にどの程度の効力があるのかについては、言及されないことが多いです。また具体的にどのような資格をIT企業が求めているのかについても、大半の方は知らないでしょう。
そこで今回は、IT未経験からのエンジニア転職における資格取得の重要性を知るために、ITエンジニアの求人内容をのぞいてみることにします。求人内容における資格の扱われ方を分析してみることで、ITエンジニアを雇用する企業がどの程度資格を重視しているのか、どの資格が高く評価されているのかなどが判断できるからです。
「IT転職に向けて資格を取得しようか迷っている」、「どの資格を取ったら良いのかわからない」などとお考えのIT未経験の方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
Contents
IT転職に有利な資格にはどんなものがあるの?!
IT系の資格は、「ベンダー資格」と「ベンダーニュートラル資格」に分類できます。以下では、ベンダー資格とは、LinuxやAWS、Ciscoの機器など、特定の製品やサービスに関する知識・スキルを証明する民間資格です。それぞれの販売業者(ベンダー)によって、資格の認証が行われます。
一方でベンダーニュートラル資格は、「ネットワーク一般」や「セキュリティ一般」といったように、特定のベンダーに依拠しない汎用な知識やスキルに関する資格で、情報処理技術者試験をはじめとする国家資格がその代表格です。
以下では、IT転職に有利なベンダー資格とベンダーニュートラル資格を、それぞれ例示するので参考にしてください。
IT企業に人気のベンダー資格
以下に紹介するのは、ITエンジニアを雇用するIT企業の多くに評価されているIT系ベンダー資格です。とくに未経験採用の場では、こうした資格を取得しておくことによって選考を有利に進められます。
LPIC(エルピック)
LPICは、有名なコンピューターのOSであるLinuxに関する知識やスキルを認定する資格です。レベル1、レベル2、レベル3の3種類があり、レベルが上がるごとに証明できる能力も高度になっていきます。
最も簡単なLPICレベル1では、Linuxの基本操作やシステム管理のスキルを証明することが可能です。Linuxは開発現場でもインフラエンジニアの案件でも幅広く活用されるので、LPICを持っておくとさまざまな場面で役立ちます。
CCNA
CCNAは、コンピュータネットワーク機器の大手であるCisco社が、ネットワークやセキュリティに関する基礎知識を認定する資格です。CCNAを取得することで、ネットワークエンジニアに必要な知識やスキルを最低限有していることの証明になります。
インフラエンジニアを雇用する多くの企業がCCNAを評価しており、取得を必須とするところも少なくありません。そのため、ネットワークエンジニアをはじめ、インフラエンジニアを目指す場合は転職前に取得しておくのがおすすめです。
AWS認定試験
AWS認定試験は、人気のクラウドサービスであるAWS(Amazon Web Service)の知識やスキルを認定する資格です。「クラウドプラクティショナー」や「ソリューションアーキテクト」をはじめ、内容や難易度の違う11種類の区分があります。
昨今はAWSを活用する企業が増えてきており、「AWSエンジニア」というジャンルもあるくらいなので、AWS認定資格を持っておくことで転職先の幅を広げることが可能です。
信頼度の高いIT系国家資格
続いてはIT転職に有利なベンダーニュートラル資格、とくにIT系の国家資格を紹介します。以下のIT系国家資格は企業からの信頼が厚く、新人研修で取得させたり、手厚い資格手当を出して取得をバックアップしたりするところも多いです。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、ITを利活用する社会人が備えておくべきITに関する基礎知識を証明できる国家試験です。セキュリティやネットワークに関する知識からAI・ビッグデータといった新しい技術、アジャイルのような新しい手法まで、総合的に勉強することができます。
内容の充実度が高いうえ、比較的簡単に取得できる資格なので、ITエンジニアになるための勉強の導入として活用するのも良いでしょう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、高度IT人材になるために必要な基本的な知識やスキル、実践的な活用能力を証明する国家試験です。「ITエンジニアの登竜門」と銘打って運営されており、公式サイトには「ITエンジニアのキャリアをスタートさせるのに受験がおすすめ」という旨も記載されているため、未経験からITエンジニアを目指す方にぴったりだといえます。
コンピュータシステムからデータベース、ネットワーク、セキュリティ、そのほかプロジェクトマネジメントや経営戦略、法務に至るまで、幅広いことを学べるので、取得しておくとIT業界に適応しやすくなるでしょう。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位にある試験で、高度IT人材となるために必要な応用的知識・スキルなどを証明できます。ITエンジニアとして一定の実務経験を積んだ方が、レベルアップを目指して受験するような試験なので、未経験採用の場では非常に大きなアピール材料になり得ます。
IT未経験の方が取得するのは比較的難しいといえますが、筆記試験であるため、しっかり勉強すれば実務経験がなくとも合格は現実的です。
情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験は、サイバーセキュリティに関する専門的な知識やスキルを証明する国家試験で、企業・組織の情報セキュリティマネジメントを行うセキュリティエンジニアなどを目指す方に最適です。合格すると経済産業大臣から合格証書が交付され、所定の登録手続きを行えば国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の資格保持者にもなれます。
各企業の資格手当の金額などを参考にすると、情報処理安全確保支援士試験は応用技術者試験と同等かそれ以上の評価をされていることが多いので、こちらも良いアピール材料になるでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークに関する専門知識やネットワークシステムの構築・運用にかかるスキルを証明する国家資格です。ネットワークエンジニアやその他のインフラエンジニアを目指す方に適しています。
IT系の国家試験(情報処理技術者試験)のなかで最難関に位置付けられる試験のひとつなので、合格は難しいですが、取得できればかなり大きなアドバンテージになるでしょう。
データベーススペシャリスト試験
データベーススペシャリストは、データ資源の管理やデータベースシステムの構築など、データベース管理者の業務に必要な知識やスキルを証明できる国家試験です。データベースエンジニアをはじめ、インフラエンジニアを目指す方におすすめします。
ネットワークスペシャリストと同様、データベーススペシャリストもIT系国家資格の最高峰であり、取得すれば採用選考の場でほかの未経験者に大きな差をつけることができるでしょう。
ITエンジニア転職を未経験で成功させるには資格は必要?
未経験からITエンジニアを目指す場合は、転職前に資格を取得すべきです。資格を持って転職活動に臨むことで、以下のような恩恵を受けることができます。
誰でも知識やスキルを確実に証明できる
資格を取得すれば、誰でも対象の知識やスキルを客観的に証明することができます。IT業界は実力主義の風潮が強いため、知識やスキルのない人間は相手にされません。本当は実務経験に基づく能力をアピールするのが一番ですが、IT未経験者はそれができないので資格を取得するのが最善策です。
能力の証明にはポートフォリオを作成する方法もありますが、残念なポートフォリオを作ってしまうとマイナスの評価をくらう恐れがあります。一方で資格は応募書類に名称を書くだけで、確実に一定の能力が証明されます。
給与の面で優遇されることがある
未経験者を対象にしたIT企業の求人には、「LPICの有資格者は優遇します」などと明記しているものも多いです。こうした求人で採用されると、対象の資格を持っている場合には、例えば、通常よりも給与が少し割増になるといった恩恵を受けられます。
また特定の有資格者に月々数千〜数万円の資格手当を出す企業もたくさんあり、収入を最大限高めたいとお考えの方にも資格の取得はおすすめです。
研修なしですぐに仕事を任される場合も
未経験採用の場合、入社後所定の研修を受けるなどしてスキルを身につけ、数ヶ月してからようやく実務に入っていくケースも多いですが、資格を持っていることでそうした教育過程が免除される可能性もあります。実際、「資格なしの未経験者→資格取得の勉強をしながらITサポート業務、有資格者→はじめからインフラエンジニアとして業務」といった旨が書かれた求人も存在します。
そのため、すぐにITエンジニアとしてバリバリ働きたい、できるだけ早く活躍できるようになりたいなどと希望する方にも資格の取得はおすすめです。
インフラエンジニアになる際はとくに有効
ITエンジニアのなかでも、インフラエンジニアにはマニュアルに沿って行うような定型業務も多く、資格の取得で身につけられる知識やスキルがあれば、スムーズに仕事へ入っていくことができます。一方でプログラマーやシステムエンジニアなど、開発系エンジニアの場合は、「向き不向き」や「センス」も多分に関わってくるため、資格を持っているだけではどうにもならない場面もあるでしょう。
このことを踏まえると、IT未経験の方によりおすすめなのはインフラエンジニアです。インフラエンジニアからスタートし、将来的に開発分野に進出していくことも可能なので、資格を取得してから転職という流れでお考えの場合は、ぜひインフラエンジニアの求人を狙ってみてください。
ITエンジニアへの転職未経験で資格が重要か実際に求人情報を調べてみた!
未経験者を対象にしたITエンジニアの求人を調べたところ、募集内容のなかに資格名を含んだものがたくさん見つかりました。以下ではその一部を紹介するので、転職成功のために資格を取得するか、取る場合はどの資格にするかなどを考えるうえでの参考にしてください。
CCNA・LPIC(インフラエンジニア)
事例1:ネットワーク・サーバ運用管理を手がける企業の求人より
【未経験者】エンジニア経験不問、第二新卒も歓迎!【経験者】Linuxサーバの設計・構築の実務経験 ※CCNA・LPIC1の有資格者は優遇 ★各種資格手当あり
【未経験者(資格なし)】
インフラエンジニアの資格勉強を進めつつITサポート業務からスタート。【経験者(有資格者)/未経験者(有資格者】
CCNA または LPIC1 取得済の方は、インフラエンジニアとして業務にあたります。Linuxサーバ設計、構築や導入に関する知識・経験がある方大歓迎
https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-298279-3-8-1/
これは未経験者を対象にインフラエンジニアを募集した求人の一部ですが、CCNAやLPICレベル1を取得していれば、勉強期間なしにいきなり実務に入れることが明記されています。インフラエンジニアを雇用する企業からは、CCNAとLPICの人気が非常に高く、上記のような優遇があったり、入社後の取得を必須としたりするところも多いです。
ちなみにCCNAを取得するには3〜4ヶ月、LPICレベル1の場合は1〜3ヶ月程度の時間がかかるとされており、転職前に取っていないとそれだけの期間、会社で勉強することになります。一方で取っておけばすぐ実務に入れるので、できるだけ早く活躍したいと考えるなら資格の取得は必須といえるでしょう。
CCNP(インフラエンジニア)
【歓迎する経験・スキル】
◎Ciscoルーター・スイッチ、firewall等の設計/構築/運用/保守
◎Linux、Windows、Solaris、AIX、HP-UXの設計/構築/運用/保守
◎VMware、Hyper-V、KVM、Xen、AWS、Azure、GCPなど仮想基盤保守経験
◎CCNA、CCNP、LPIC、LinuCなどIT系の資格保持者
https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-274497-1-29-1/
こちらも未経験者向けのインフラエンジニアの求人ですが、歓迎要件の一つとしてIT系の資格が挙げられており、CCNAとLPICと並び「CCNP」が記載されています。CCNPはCCNAの上位資格で、大規模ネットワークの導入や運用、保守などに関する能力を証明できます。
インフラエンジニアの求人では、CCNAまたはLPIC1で一段階の優遇、それらの上位にあたるCCNPまたはLPIC2でもう一段階の優遇が明記されている場合も多いです。
LPIC(SE・プログラマー)
給与
月給20万5004円以上
※経験・保有技術を考慮の上、当社規定により優遇します
また、「LPIC」有資格者は優遇。
※試用期間1ヶ月~最長3ヶ月/能力により変動あり
(試用期間中の待遇は変更なし)
https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-132894-1-9-1/
これはシステムエンジニア(SE)およびプログラマーの求人ですが、LPICの保有者には給与上の優遇があることが明記されています。Linuxは開発現場でもよく用いられることから、上記のようにLPICは開発系エンジニアを雇用する企業からも評価される場合が多いです。
インフラエンジニアと開発系エンジニア、両方の現場で活かせる資格のため、資格選びに困った場合は、とりあえずLPICを取っておくと良いでしょう。
基本情報技術者・AWS認定資格(Webエンジニア)
<歓迎スキル>
【言語】
JavaScript、Python、PHP、SQL、Google Apps Script
【フレームワーク】
Laravel
【DB】
MySQL、PostgreSQL、Amazon Aurora
【資格】
基本情報技術者、AWS 認定ソリューションアーキテクト、PHP技術者
https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-318386-5-1-1/
これはスポーツに関するデータのカスタマイズや速報用のWebページ制作などに携わるWebエンジニアの求人ですが、歓迎要件のなかに基本情報技術者とAWS認定ソリューションアーキテクトが含まれています。基本情報技術者試験では、ジャンルを縛らずITエンジニアに必要な知識やスキルを総合的に学べるので、幅広い求人で歓迎要件に入っています。
またインターネット・Web業界においてクラウドサービスの存在は大きく、その筆頭はやはりAWSなので、AWS認定試験の評価も高いです。
基本情報技術者(ソフトウェア開発)
【応募条件】
・専門卒(2年制)以上
・26歳以下(若年層の長期キャリア形成を図るため)
【こんな方はぜひ!】
・エンジニアの仕事に興味がある
・新しいことを学んでいくことが好き
・自分の成長を実感できる環境で働きたい
★基本情報技術者試験の勉強をしている方も歓迎!(独学でOK)
入社後の資格取得も応援しています。
会社が資格取得を強制することはありませんが、
取得するとお祝い金がもらえます♪
https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-292077-1-11-1/
こちらはソフトウェア業界の開発系エンジニアを募集する求人ですが、歓迎要件として「基本情報技術者試験の勉強をしていること」が明記されています。勉強をしているだけで歓迎されるわけなので、取得していればプラスの評価を受けられることは間違いないでしょう。
このように基本情報技術者試験は先ほどのインターネット・Web業界のみならず、ソフトウェア業界でも評価され、その他の業界でもおおむね同様の扱いをしてもらえると考えられます。そのため、ベンダーニュートラル資格を取りたいなら、基本情報技術者を第一候補とするのが良いでしょう。
ITパスポート(開発・インフラ)
【必須】
・最低限のPCスキル(Word、Excelの基本操作ができる方)
・パソコンをお持ちの方(オンライン研修受講のため)
【ひとつでも当てはまれば優遇します!】
・ITパスポートや基本情報処理検定などの資格をお持ちの方
・これまで何かしらの開発を学習してきた方
・エンジニアとして将来目指したい夢がある方
・コミュニケーション能力が高い方
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006210080/-tab__jd/-fm__jobdetail/-mpsc_sid__10/
こちらは開発系もインフラ系も広く募集する求人ですが、ITパスポートを持っていると優遇されることが明記されています。ITパスポートは技術者向けではなく一般向けで、取得難易度もかなり低いですが、意外にもIT企業からの評価は高いようです。
実際、上記のようにITパスポートの保有者を優遇したり、新入社員に取得を義務付けたりする企業がたくさんあります。
応用情報技術者(開発系エンジニア)
福利厚生
◇各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
◇退職金制度
◇社員寮(単身・家族)
◇引越補助
◇通信教育の受講制度
◇資格試験受験料、技術講習受講料の支援
◇資格取得奨励金 (資格により2万~20万円の祝金支給)
・応用情報技術者/10万円
・TOEIC/600~729点:5万円、 730~799点:10万円、800点以上:15万円 など
https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-139563-1-164-1/
これはWeb系からソフトウェア・ハードウェアまで、幅広く開発を手がける企業の求人ですが、福利厚生の欄に応用情報技術者試験の合格者に10万円の祝金を支給する旨が明記されています。つまりこの企業にとって、応用情報技術者の資格は10万円の価値があるということです。
実は応用情報技術者を取得した社員に10万円を支給する企業はここだけなく、複数あります。それだけ業界内での応用情報技術者の評価が高いということなので、未経験採用の選考段階で取得しておけば、強烈なアピールになるでしょう。
情報処理安全確保支援士・ネットワークスペシャリスト
資格取得一時金あり
・ITパスポート/1万円
・情報セキュリティマネジメント/3万円
・基本情報技術者/4万円
・応用情報技術者/10万円
・情報処理安全確保支援士/13万円
・ITサービスマネージャ/15万円
・システムアーキテクト/15万円
・ネットワークスペシャリスト/15万円 …など約30種
https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-201181-1-33-1/
システム開発を手がけるこちらの企業の場合、応用情報技術者が10万円なのに対し、情報処理安全確保支援士には13万円、ネットワークスペシャリストには15万円の評価がついています。企業によって金額にこそ違いがありまうが、「応用情報技術者→情報処理安全確保支援士→ネットワークスペシャリスト」の順で資格手当の金額が高くなっていることが多いです。
そのため、採用選考の場で目玉となるような大きなアピール材料がほしい場合は、情報処理安全確保支援士やネットワークスペシャリストを狙ってみるのも良いでしょう。
ネットワークスペシャリスト・データベーススペシャリスト
下記の資格試験に際し初回は受験費用の全額、2回目は半額を会社が負担します(年間2万円まで)。 また、合格者には毎月以下の資格手当を支給します(上限月5万円)。
<国家資格>
■ITパスポート:1000円
■基本情報技術者:4000円
■応用情報技術者:1万円
■ITストラテジスト:2万円
■システムアーキテクト:1万7000円
■プロジェクトマネージャ:1万7000円
■ネットワークスペシャリスト:1万4000円
■データベーススペシャリスト:1万4000円
■情報セキュリティスペシャリスト:1万4000円
■システム監査技術者:2万円
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005478460/-tab__jd/-fm__jobdetail/-mpsc_sid__10/-tp__1/
各社の資格手当の金額を見る限り、ITエンジニアを雇用する企業において、ネットワークスペシャリストとデータベーススペシャリストの評価は同等です。どちらも資格のなかでは最高に近い評価を得られるため、インフラエンジニアを目指す方はぜひ取得を検討してみてください。
難易度は高いですが、誰でも受験できるので、筆記試験が得意な方は積極的に挑戦してみると良いでしょう。
資格取得に転職支援がセットになったスクールを活用しよう!
独学での受験をお考えの方も多いでしょうが、資格試験対策にはスクールを活用するのがおすすめです。手探りで始めなければならない独学だと効率性も精度も上がりにくいのに対し、スクールではプロが考えた効率的かつ効果的なカリキュラムに沿って学べます。
また一部のITスクールでは、資格取得に向けた指導のほか、転職支援のサービスも提供されます。キャリアアドバイザーなどからのバックアップを受けることで、内定の確率をより一層高められるため、ぜひ積極的にITスクールをご活用ください。
以下では資格取得と転職支援の両方に対応したITスクールを3種類紹介します。自分に合ったスクールを見つけ、まずは無料体験を受けてみましょう。
1. CODE×CODE
- LPICやCCNAの取得率97%
- 転職支援が手厚く、受講料も安い
- 最短1ヶ月で転職を目指せるコースも
CODE×CODEでは、LPICレベル1やCCNAを取得したうえでインフラエンジニアやフルスタックエンジニアを目指すことができます。受講生の資格取得率はなんと97%で、IT転職に向けて資格を取得したい方にはうってつけのスクールです。
また企業の紹介から応募書類の添削、面接対策まで、キャリアサポートも充実しています。受講料も80,000円〜とリーズナブルなので、できるだけお金をかけずに転職したい方にもおすすめです。
さらに最短1ヶ月での転職を目指すスピード転職コースがあり、その他のコースの受講期間も2〜4ヶ月程度と短いため、一刻も早くITエンジニアになりたい方にも適しています。
2. SAMURAI ENGINEER
- AWS認定を取得してAWSエンジニアに
- 平均年収65万円アップを実現
- 内定が出なければ受講料を全額返金
SAMURAI ENGINEERの転職保証コースでは、AWS認定資格を取得し、昨今ニーズが高まりつつあるAWSエンジニアへの転職を目指します。対策できるAWS認定の種類は、「AWSソリューションアーキテクト」と「AWSクラウドプロテクショナー」です。
AWSエンジニアの平均年収は580万円と比較的高水準で、実際、SAMURAI ENGINEERの修了者は平均年収65万円アップを実現しています。そのため、年収アップを第一にエンジニア転職をお考えの方にはとくにおすすめです。
またSAMURAI ENGINEERは転職成功率98%の実績を持ち、転職保証コースでは内定が出なかったら受講料が全額返金されます。よって、何としても転職を成功させたい、万が一失敗したとしてもお金を無駄にしたくないといった方にも良いでしょう。
3. ISAパソコンスクール
- LPICのベンダー公式コースを実施
- 教育訓練給付金で最大70%OFF
- マンツーマン&自由予約制
ISAパソコンスクールは、多くのベンダー公式コースを実施しており、LPICを主催するLPIと提携した「LPI×ISA」も展開されています。またLPICだけでなく、CCNAやCCNPをはじめ、多数の資格対策講座が開講されており、すべてのコースで実機を用いた確認ができるため、実務を意識した対策が可能です。
加えて、「CCNAトレーニング講座」や「CCNA+LPICベーシック養成コース」など、多くの講座が国の教育訓練給付金の対象となっているため、所定の条件を満たせば受講料の最大70%が支給されます。給付金を活用すれば、10万円台ないしは20万円台で受講できるので、費用を抑えたい方にも良いでしょう。
さらにクラス制でなくマンツーマン指導であり、自由予約制も採用されていることから、自分のペースで無駄のない学習ができることも魅力です。
LPICやCCNAを取得してから転職するのがおすすめ
IT未経験者向けの求人を調べてみたところ、「LPIC」や「CCNA」、「基本情報技術者」などの資格取得を重視するIT企業が多いことがわかりました。IT未経験からのエンジニア転職を狙う方は、ぜひこれらの資格を取得しましょう。
なお、資格試験の対策には、転職支援にも対応したITスクールを活用するのがおすすめです。スクールでITエンジニアに必要な実務的スキルを習得し、資格を取得したうえでキャリアサポートを受けながら転職活動に臨めば、スムーズでより良い転職成功を目指せます。