移り変わりの激しいIT業界において、一番重要なのは情報をキャッチする能力だといわれています。
実際、IT業界に就職しようとすると必ずと言っていいほど、現在のトレンドや興味のある技術について聞かれたりなど、最近の情報をしっかりと収集することができているかというのがチェックされたりもします。
しかし、いざ情報を収集しようとしても何から始めればいいのか、正直よくわかりませんよね。
私自身もはじめのころは何から調べればいいのかすらよくわかっていない状況でした。
今回の記事では、情報を収集するためにはどのような方法を使えばいいのかというのを説明していきたいと思います。
ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
ITの情報にはどのような情報がある?
ところでなぜ、初学者の方はITについての情報を調べるのに苦労してしまうのでしょうか?
それは、一言にITといっても細かく分けると「技術」「トレンド」「イベント」などの情報に分かれ、そこからさらになんの技術なのか、などの分野に分かれ・・・と、膨大な範囲があるからです。
そのため、とりあえずITについて調べようとしてもよくわからなくなってしまうというわけなのです。
まずは、自分がどの情報について知りたいのかというのを把握しましょう。
各情報を収集する方法
自分が知りたい情報について、把握したところでそれぞれの情報を収集する方法について、解説していきます。
技術について知りたい
技術について調べる場合、自分がその技術のことをどれくらい知っているのかで調べる内容が変わります。
その技術について、初心者だという場合
その技術について完全に初心者だという場合は、まずはその概要を理解しましょう。
そのためのサイトというのも大抵の場合、用意されています。
そういったサイトを探すためには、「~~とは」と検索しましょう。
そうすると大抵の場合、概要を解説したサイトが出てくるはずです。
例として、いくつかの初心者向けサイトを紹介します。
・「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
IT初学者おなじみのIT用語辞典のサイトです。
IT用語はとっつきづらく、初心者の方には理解しづらい用語も多いのでそういった用語をかみ砕いて、説明してくれているサイトです。
正直、色々な用語を目的なく眺めているだけでも結構楽しいです。
ネットワークについて、初心者向けにとても分かりやすく解説してくれているサイトです。
ネットワークの基礎は、ネットワークエンジニアの方はもちろん、開発エンジニアの方でも知っておくべき内容ですので、ぜひ参考にしてください。
・Youtube
実はYoutubeには、色々な技術の概要を説明している動画が意外とたくさんあります。
いまや、Youtubeは情報発信の最先端ですので概要に限らず、様々な技術動画も上がっています。
こちらは、動きも見えるため、いい動画に出会うことができればスムーズに学習を進めることができると思います。
・書籍を読む
サイトではないですが・・・
書籍では、情報がまとまっていて一つの分野を体系だって知るにはとても手っ取り早い方法です。
~~~の基本みたいな本も多いので、書店でパラパラっとめくってみてよさそうなら買ってしまうのも一つの手です。
その技術の色々な情報を集めたい場合
ITの技術についての情報を収集したいという場合は、技術的なコラムを解説しているサイトがたくさんありますので、それらのサイトを参考にすることをお勧めします。
こちらも参考までに私が利用しているサイトを紹介します。
Qiitaは登録したユーザーが自由に投稿できる、情報共有サービスです。
分野を問わず、様々な技術の情報が投稿されているので困ったらとりあえずQiitaを調べてみると情報が出てくるということが多いです。
ただし、こちらも自由に投稿できるため、嘘の情報が混じっていることもあります。
複数の情報をしっかりとチェックするようにしましょう。
もちろん情報発信の場として活用するのもアリですね。
ITエンジニアご用達の質問サイトです。
IT版Yahoo知恵袋とか呼ばれています。
Stack Overflowは、業界の中でも最大の質問サイトです。
大抵の情報はここで質問されています。
しかし、英語です。
Teratailは日本語版の質問サイトです。
日本では最大の質問サイトですが、やはりStack Overflowに比べると情報は少ないです。
質問するのはTeratailから、情報収集にはStack Overflowという使い方ができるといいですね。
なんなら最終的には、Stack Overflowで質問できるようになるといいですよね。
・Developers.io
・クックパッド開発者ブログ
・サイボウズ式
・AXIAブログ
定期的に技術的な解説をしているホームページです。
面白いのが、クックパッドなどのアプリの開発者が技術解説をしているということです。
実際にアプリ開発をしている人が書いているということもあり、かなり信頼性のある情報が発信されています。
ここで紹介しているのは、普段使っている中でもほんの一部分です。
技術ごとの情報サイトというのは正直多すぎて紹介しきれないので、とりあえずここまでにします。
他にもいろいろなサイトがあるので探してみてください。
ITのトレンドを収集したい
ITのトレンドを常にキャッチしていくことは、エンジニアにとってはとても重要だということは初めに説明しました。
そのため、ITのトレンド情報を扱っているニュースサイトというのも多数あります。
その中で私が利用しているニュースサイトを紹介しますね。
・日経 xTECH
・ITmedia NEWS
・@IT
・はてなブックマーク
すべて似たようなニュースサイトなので、まとめて紹介します。
これらのサイトでは、1日にいくつものニュースが更新されており、これらのニュースを毎日チェックしているだけでも、ITのトレンドはかなりつかめます。
全て内容をチェックするというわけではなく、気になった内容をチェックするだけという使い方がちょうどいいと思います。
・技術雑誌を読む
限られた技術の内容を調べたいのであれば、専門書を読むのがいいですが様々な技術のトレンドを知りたいという場合は、技術雑誌を読むというのも一つの手です。
日経シリーズ
日経の出版している雑誌は日経コンピュータ、日経ソフトウェア、日経ネットワークという3つの分野に分かれています。
それぞれ、トレンドの内容が初心者にもわかりやすく解説されているのが特徴の雑誌です。
Software Design
LinuxやGitなどといった、ソフトウェアに関する最新ニュースを紹介している雑誌です。
WEB+DB PRESS
Webアプリケーションに関する情報を紹介している雑誌です。
・TwitterなどのSNS
TwitterなどのSNSでは、日夜様々なユーザーが情報をつぶやき続けています。
思わぬ情報が転がっていることも意外とあるため、ITエンジニアがTwitterを利用していることは結構多いです。
ただ、情報が多いだけあって、本当の情報と嘘の情報が入り混じっています。
なので、情報を鵜呑みにだけはしないようにしましょう。
あとは、Twitter沼にはまらないようにしましょうね・・・
ITのイベントを知りたい
IT業界では、様々なイベントが開催されています。
こうしたイベントに参加することで、情報収集はもちろん、イベントに参加している他のエンジニアの人とつながりを持つことができるかもしれません。
イベントのリサーチを常に行うことで、自分が参加したいイベントを探しましょう!
このサイトでは、ITのイベントのスケジュールがまとめられています。
とても便利なサイトですのでぜひ活用してください!
ITのイベントに参加する際の注意点
ITのイベントには、不特定多数の様々な方が参加をされています。
中には、ビジネスへの勧誘をしてくる方もいるそうです。
こうしたイベントの大半で勧誘は禁止されているので、絶対に乗らないようにしましょう。
また、勧誘などの禁止されている行為は迷惑なので絶対にしないようにしましょう。
モラルを守って楽しくイベントに参加しましょう!!!
ITの情報を収集する際の心構え
ここまで、様々な情報収集の方法について、説明をしていきましたがここで情報を収集するうえで重要な心構えについて説明します。
情報を鵜呑みにはしないようにしよう!
インターネットに転がっている情報が必ず正しいとは限りません。
いくら詳しい方が書いた情報でも間違っていることは往々にしてありますし、まったく詳しくない方が何となくで書いただけの情報だという可能性だってあります。
それと、本に書かれている情報が間違っているということも普通にあります。
世の中、本に書かれていることなら間違いはないだろうという考えを持っている方がそこそこいるのですが、本だって人間が書いたものです。
言ってしまえば、Web上の記事と何ら変わりはないわけです。
なので、情報を収集するときはソースを確認するか、2,3個は同じ内容で調べてみるようにしましょう。
その情報が本当のことかどうかを確かめるというのもITエンジニアにとっては大切な力です。
大変なように聞こえるかもしれませんが、情報の収集を続けていけば自然とできるようになることなので、初めのうちは意識してみてください。
英語からは逃げないこと
英語が苦手だという人は多いのではないでしょうか?
気持ちはわかるのですが、IT業界で英語から逃げることはお勧めできません。
なぜなら、IT業界の最先端の情報というのはそのほとんどが海外からの情報です。
そして、その情報が日本語になって伝わってくるまでにはかなりのタイムラグがあることがとても多いです。
なんなら伝わってこないものすらあります。
本当の意味で、鮮度の高い情報を手に入れたいのであれば英語は避けるべきではないでしょう。
ここで、「Google翻訳」などのサービスはどうなの?という疑問が浮かんでくる方もいるでしょう。
確かに、Google翻訳は素晴らしいサービスですしその精度も年々改善されてきています。
しかし、まだ完成されているとは言いづらく、実際に翻訳してみるとわかるのですが、言いたいことがわかるようでわからないような文章になることが多いです。
解釈しようと思えばできますが、それが筆者が意図した解釈になっているかどうかはわかりませんよね。
特にIT用語は表現が難解なことが多いのでその傾向が顕著です。
毎度、英語の情報が出るたびにその作業をするくらいなら、英語を勉強してそのままの状態で理解ができるようになった方がいいですよね。
というか、情報はWeb上にあるものだけではなく、洋書などもあるわけですから流石に翻訳するのは手間だと思います。
ちなみにこういった英語の情報を理解して使うことのできるエンジニアというのは、日本では数が少ないので使えるようになるだけで結構な差をつけることもできますよ。
とにかく英語を身に着けるのはメリットだらけなので、英語アレルギーの方も何とか勉強をしようとしてみてください!
正しい勉強の仕方さえ分かっていれば、そんなに難しいものでもありませんので!
収集した情報は発信しよう!
せっかく得ることのできた情報を自分の中に留めておくだけではもったいないですよね。
自分が得た情報の中で「これ、いいな」と思った情報は、どんな方法でもいいので発信することをお勧めします。
そうすることで、その内容を残すことができますし発信した情報を見た方から、コンタクトが来て、思わぬつながりができる可能性もあります。
つながりというのもITエンジニアにとっては重要なものですので、積極的に行動していきましょう。
自分なりの情報収集術を身に着けよう!
今回紹介したのは、情報収集の方法のほんの一部です。
情報を集める方法は、まだまだたくさんありますし、それを活かす方法だって人それぞれです。
大切なのは、自分に合った情報収集術を身に着けることです。
自分に必要のない情報は集める必要はないわけですから、自分の求める情報を手に入れるにはどうすればいいのかというのをこの記事を参考に考えてもらえればいいのかなと思っています。
自分で情報を手に入れることができるようになると、ITの勉強が一気に楽しくなるので、ぜひとも身に着けてくださいね。