【2022年版】LPIC取得者の年収はいったいいくら?働き方は?

IT未経験者や、アピールできる実績があまりない方がITエンジニアに転職する場合、業務に関連する資格を持っていることは非常に重要です。

実績は無くても、資格があることで一定以上の知識があることをアピールできるためです。

特に、インフラ系エンジニアへの転職を検討されている方にとって、LPIC(エルピック)は非常におすすめしたい資格です。

サーバーOSであるLinuxについての操作や、インフラシステムの基礎知識を証明する資格として世界中で評価されており、転職を希望する企業への強いアピールになるからです。

さらに、LPICを取得してからインフラ系エンジニアに転職することで、転職後の年収や働き方にも大きくかかわるのです。

この記事では、LPICを取得してITエンジニアに転職した場合、どれぐらいの年収を目指せるのか、また、職種や働き方はどのようになるのかについて紹介しています。

この記事を参考にして、LPICを取得するメリットを知っていただき、転職を目指すための手助けになれば嬉しいです。

LPIC取得で得られる年収とは?

引用元:https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-1-overview

IT業界への転職を検討されている方、特にインフラ系エンジニアに転職をお考えの方には、LPIC Level1を取得してから転職するのがおすすめです。

転職活動が有利になるとともに、転職後の年収を増やせる可能性が高まるからです。

エンジニアと年収の大原則

なぜLPICの取得が年収アップに有利になるか、という話の前に、大前提の話をさせてください。

それは、「エンジニアの年収は、そのエンジニアのスキルの高さに比例する」、ということです。

この記事をご覧になっているような読者の方は、エンジニアは平均年収が高いことや、国内のエンジニアは数が足りないので超売り手市場になると言われていることなどは、ご存知でしょうか。

なので、「エンジニアに転職さえできれば、年収が上がる」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

ですが実際には、エンジニアとして転職に成功したとしても、それだけで年収が期待通りにアップするとは限らないのです。

エンジニアが年収をアップさせるためには、高いスキルが必要であるからです。高いスキルがあることで、お客様先での業務にも単価(お客様が支払うお金)が上がり、多くの実績を積むことで、さらに高い年収での転職が可能になるのです。

筆者もエンジニアとして長く働きましたが、優秀な方ほど、どんどんと会社をステップアップしていました。そのつど年収もアップしていたのだと思います。

エンジニアの年収は、スキルの高さに比例する。年収を上げるには、スキルアップが必要になるということです。

LPICの取得が、転職後の年収アップに有効な理由

「エンジニアの年収は、スキルの高さに比例する」という前提の通り、LPICを取得することは、取得していない場合に比べて、年収アップに有利です。

その理由を説明します。

転職時点で優遇される

IT業務にかんしてアピールできるような実績の無い方や、全くの未経験の場合であっても、LPIC Level1を取得することで、相対的に高く評価されます。そのため、転職時の給与にもスキル分を加算してくれる企業もあるのです。

一例を挙げると、転職サイト大手の「リクナビNEXT」様には、次のような募集がありました。

「給与」の項目に” 経験者の方は、ご経験とスキルによりご相談”と書かれている企業は非常に多いのですが、その中には「経験者」として、LPIC保持者を挙げている企業もあるのです。

◆経験者優遇

下記いずれかの経験・資格のある方歓迎。

OCJ-P、Oracle Master、LPIC、CCNA、ITIL等のIT系の資格

この企業では、「LPIC取得者を優遇する」と示してくれているのです。つまり、LPICの所有者は、転職時の給与にプラスになることがわかります。

もちろん、実務経験豊富な方ほどにはなりませんが、LPICを伴って転職することで、当初から給与面で優遇される場合があるのです。

転職直後からエンジニアとして働ける

LPICを取得してから転職することで、転職直後からエンジニアとして働けるというメリットがあります。

「エンジニアになるんだから、当たり前じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はインフラエンジニアという職種では、未経験者や経験の浅いメンバーは、インフラシステムの監視業務=オペレーターという役割から始まる場合があるのです。

オペレーターとは、インフラシステムがある現場に行き、サーバーやネットワークに不具合が生じていないか監視する役割のこと。全てをマニュアルに沿って作業します。

例えばサーバーにエラーが発生した場合、その解決はマニュアルに沿って行うことが原則です。もしマニュアルで解決できない問題であった場合は、エンジニアに報告して解決してもらうことになります。

全てマニュアルに沿った、特別なスキルが無くてもできる仕事であるため、給料も低く抑えられてしまうのです。

また、データセンターという現場での作業となる点や、土日勤務や夜勤もあることなど、働き続けるための負担も大きくなります。

さらに問題なのは、オペレーターの仕事だけでは、スキルアップができないこと。すべてをマニュアルに沿って作業するため、実務でのスキルアップの機会が無いのです。

エンジニアの年収は、スキルの高さに比例します。そのため、オペレーターの業務と並行してLPICなどの資格を取得してスキルを上げることで、エンジニアに立場を上げたいと希望する方も多いのです。

転職前からLPICを取得していれば、一定以上の知識が既にあることが認められるので、転職直後からエンジニアとして現場に入れる可能性が高まります。それによって、同じ未経験者であっても、転職時の給料はオペレーターよりも高いものになるでしょう。

この点を、求人サイトに明記している企業もあります。「リクナビNEXT」様に掲載している企業の募集要項には、次のような記述がありました。

下記いずれかの経験・スキルがあれば

運用業務での(監視業務からの:筆者注記)スキルアップや設計構築へのシフトチェンジ、

ソリューション提案への挑戦も可能

この”下記いずれかの経験・スキル”に、LPICが含まれているのです。

LPICを取得することで最初からエンジニアとして実務に携われることは、転職時の給料が増えるというメリットもありますが、それ以上に、早くから実務の中でスキルアップできる点がより重要です。

年収を増やすためには、スキルを高めることが必要であるからです。

LPICを取得してからの転職は早くからのスキルアップに有利であるため、将来的な年収アップも目指せるのです。

エンジニアになることで、働き方も平日の日中勤務がメインとなります。安定した働き方ができることは、仕事への疲労やストレスを考えると、とても重要ですよね。

LPIC取得後に目指せる職種と年収

LPIC取得後にインフラ系エンジニアに転職した場合、将来的に目指せるキャリアとそれぞれの年収についてまとめました。

紹介する年収は「求人ボックス給料ナビ」様のデータです。前提として、同サイトで示されている最新の日本の平均年収は436万円でした。

引用元:求人ボックス給料ナビ「日本の平均年収」

LPICを取得して、その後にインフラ系エンジニアとして目指せる職種は多岐に渡りますが、今回は次の3つを紹介します。

  • インフラエンジニア
  • クラウドエンジニア
  • Webエンジニア

それぞれの年収を表にしました。いずれも日本の平均よりは、かなり高くなっていることがわかりますね。

職種平均年収
日本の平均436万円
インフラエンジニア536万円
クラウドエンジニア594万円
Webエンジニア568万円

それぞれの職種について、詳しくご紹介しましょう。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、企業や組織のインフラシステムを設計・構築・運用する職種です。

インフラシステムはサーバーを中心に構築します。LPICで得たLinuxサーバーの知識を活かせるので、最初に携わる職種しては最も多いのではないでしょうか。

インフラエンジニアを募集している企業の多くが、「歓迎スキル」としてLPICを挙げているほか、研修でLPIC取得ができることをアピールしている企業も多くあります。

「求人ボックス給料ナビ」様のデータによると、2022年9月2日時点でのインフラエンジニアの平均年収は536万円です。

引用元:求人ボックス給料ナビ「インフラエンジニア」

インフラエンジニアの具体的な業務などの詳細は、下記の記事に詳しくまとめています。あわせてご一読ください。

インフラエンジニアとは?仕事内容・年収・必要な資格など徹底解説!

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、クラウドサービスを使ってインフラシステムを管理・運用するエンジニアです。

インフラシステムは従来、データセンターという場所に、サーバーやネットワークを物理的に設置して構築していました。ですが近年、より簡単に柔軟にインフラシステムを構築・運用できるクラウドサービスの利用が一般的になりつつあり、その専門的な技術を持つクラウドエンジニアは、人気の職種になっています。

クラウドサービスを使うとしても、サーバーやインフラシステムの知識が必須であることには変わりません。クラウドエンジニアも、LPICやインフラエンジニアの実務で学んだ技術を活かせる職種です。そのうえで、クラウドサービスの理解が必要になります。

「求人ボックス給料ナビ」様のデータによると、2022年9月2日時点でのクラウドエンジニアの平均年収は594万円です。

引用元:求人ボックス給料ナビ「クラウドエンジニア」

クラウドエンジニアについてさらに詳しく知りたい方は、下記にまとめた記事がありますので、あわせてご一読ください。

今、大注目のクラウドエンジニアとは?仕事内容・年収・必要スキル・将来性を徹底解説!

Webエンジニア

Webエンジニアは、WebサービスやWebアプリケーションを開発するエンジニアです。

サーバー上で動作するソフトウェアを、プログラミングで開発します。

「インフラエンジニアなのに、なぜプログラミングなの?」という疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれませんが、このような例は実際に多くあります。

Webエンジニアは開発がメインですが、インフラシステム上で動作するソフトを開発しているため、インフラシステムの知識も必要です。そのため、インフラエンジニアとして実績を積んだ後に、その経験を活かして開発に移る方も、多くいらっしゃるのです。

また、最近は「フルスタックエンジニア」が評価されるようになってきました。フルスタックエンジニアとは、インフラ系や開発系のどちらかに限らず、その両方のスキルを持ったエンジニアのことです。

開発面も運営面も理解しているエンジニアは、効率的で最適化され、安全性の高いシステム構築ができる、貴重な人材です。評価は非常に高くなり、当然収入もアップします。

フルスタックエンジニアを目指して、Webエンジニアに移る方もいらっしゃるのです。

「求人ボックス給料ナビ」様のデータには、「フルスタックエンジニア」の給料は記載されていませんでした。なので参考までのご紹介ですが、2022年9月2日時点でのWebエンジニアの平均年収は594万円です。

引用元:求人ボックス給料ナビ「Webエンジニア」

ここで紹介した職種とその年収は、あくまで平均値です。

転職後もスキルを磨き続けることで、会社やお客様に必要とされるエンジニアに成長し、平均以上の年収を狙えることでしょう。

LPIC Level2は必要?

転職前にLPIC Level1の取得をおすすめしてきましたが、LPIC Level2まで取得するとより有利になるでしょうか。

結論としては、未経験者の転職にはLPIC Level1までで十分です。

より高い難易度の資格を得ることよりも、実務の中で磨かれた技術が評価されるからです。LPIC Level2の取得を目指すよりも、転職を実現して実績を積んだほうが、年収アップには効果があります。

もちろん、LPIC Level2やLevel3の評価は高いですが、それはあくまで実績を伴った場合のみ。求人サイトを見ていても、未経験者でLPIC Level2を評価するような企業は、見当たりませんでした。

未経験からの転職に活かすには、LPIC Level1を取得して、その内容をしっかりと理解しておくことで十分です。

Level2以上は、転職後に実務経験を積みながら学習することで、実績+資格の組み合わせで次の転職に活かしましょう。

資格取得で月に〇〇円手当がつくケースも!

ここまで、LPICを取得することで、転職時の給料やその後のスキルアップによる年収アップの効果について紹介してきました。

さらに、LPICの資格を取得していることに対して、毎月の月収にプラスαをしている企業も多くあります。

これを資格手当と言います。

LPICでの資格手当は、毎月幾らぐらい貰えるのでしょうか。

求人サイトである「indeed」様や「リクナビNEXT」様のインフラエンジニアの求人で、具体的な金額が書かれていたものを挙げてみました。

・LPIC-1/1万円
・LPICレベル1:月5000円
・LPICレベル2:月1万円
・LPIC2:月1万円
・LPIC 1 / LinuC-1:5,000円 /月
・LPIC 2 / LinuC-2:10,000円 /月
・資格手当:LPIC 3000円

LPIC Level1は、毎月5,000円前後。

LPIC Level2は、毎月10,000円前後という企業が多いようですね。

これ以外の企業にも、具体的な金額は挙げていないものの、資格手当が毎月出ると掲載しているところも多々ありました。

資格手当は、それだけで毎月の月収が増えるので、とても嬉しい制度ですよね。

年収や働き方を変えていくきっかけにITスクールも有効

ここまで、早期にLPICを取得して転職をすることは、次の2点から有利であるというお話をしてきました。

  • 信頼のある資格なので、転職に有利
  • 早くからエンジニアとしての実績を積めることで、スキルアップと共に収入のアップに有利

ただ、あまり知識の無い資格を独学で勉強することや、さらには希望する働き方ができる企業を探して転職活動をすることに、難しさを感じる方も多いのではないでしょうか。

そのような方には、IT/プログラミングスクールの活用もおすすめです。

LPICへの合格と転職の、両方を早期に実現させるためのサービスを提供しています。

ITスクールのメリット1:短期でLPICに合格できる

IT/プログラミングスクールを利用することで、独学で学ぶよりも短期間で、高確率で合格できるというメリットがあります。

IT/プログラミングスクールには、資格合格に特化して高い合格率を挙げるカリキュラムや、指導のノウハウがあるのです。

例えばCODExCODEには、IT未経験でまだ知識がない方からでもLPIC Level1合格を目指せる、「クラウドエンジニア」コースがあります。

引用元:https://codexcode.jp/

CODExCODEのカリキュラムは、合格率97%!受講生の9割がIT知識の無い未経験な方であることを考えると、非常に高い数値です。

またスクールを利用することで、難しいことも講師に聞けるというメリットもあるため、無駄な時間をかけずに理解をすすめながら合格を目指せます。

独学で勉強のやり方から調べるのに比べると、はるかに短期間で確率高くLPICに合格できること。これがIT/プログラミングスクールを利用する、メリットのひとつです。

ITスクールのメリット2:転職のサポートを受けられる

IT/プログラミングスクールには、転職サポートを受けられるメリットもあります。

これはスクールによって異なるのですが、受講して資格を取得した後、その資格を活かした転職活動までがサポートに含まれている場合もあるのです。

CODExCODEには、キャリアサポートがあります。

特長は、講師とは別のキャリアサポート専用のスタッフが担当してくれること。希望の働き方を聞いてもらえたうえで、希望にマッチした企業を紹介してもらえることなどです。

CODExCODEのキャリアサポートは、企業への内定後1年後定着率が96%を維持しています。受講生に合わせて、きめ細かいサポートをしていることがわかりますね。

IT/プログラミングスクールを利用する場合は、キャリアサポートも積極的に活用しましょう。

IT/プログラミングスクールをうまく活用することで、短期間でのLPIC取得と転職を実現できる可能性がグンと高まります。

ITエンジニアへの転職をできるだけ負担を少なく成功させたい方は、IT/プログラミングスクールの利用も検討されてはいかがでしょうか。

LPICの取得で、エンジニアとしての良いスタートを切ろう

この記事では、LPIC Level1を取得後にITエンジニアへの転職することで、実績の無い方や未経験の方でも転職がしやすいこと、そして年収アップに有利になることを紹介しました。

エンジニアとして高い収入を狙うには、高いスキルを身に着ける必要があります。

そのためには、実務に携わって、実務の中でスキルアップできる環境に、早く身を置くことが重要です。

資格の取得や希望する働き方を実現するためには、IT/プログラミングスクールも効果的です。次のようなメリットがあるためです。

  • 短期間で高い合格率という実績のあるカリキュラム
  • 資格を活かし、希望する働き方ができる転職活動のサポート

CODExCODEにはLPIC Level1合格と転職を目指せる「クラウドエンジニア」コースがあります。資格合格率は97%と非常に高いもの。内定後の1年後定着率が96%という、受講生にとっても理想ともいえるキャリアサポートも受けられます。

ただ、ご自身でも本当にLPICに合格できるのか、未経験からでも転職できるのか、不安な方もいらっしゃるでしょう。

そのような方に向けて、CODExCODEでは無料相談や無料体験も用意されています。

具体的な相談ができるので、いちど下記から申し込んでみてはいかがでしょうか。

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ITエンジニアとしての年収は、実務に取り組む中で実績とスキルを磨き続けて、現場で必要とされるエンジニアになることで得られます。

LPICの取得は、たとえ未経験からであっても、エンジニアへの転職や転職後のスキルアップに非常に有効です。

もしITエンジニアへの転職を検討されているのであれば、まずはLPIC Level1の取得を目指してみるのはいかがでしょうか。

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