【体験談あり】IT未経験エンジニアが辞めたいと悩む8つの理由とおすすめの対処法

「未経験からエンジニア転職したけど、もう辞めたい」

「現状をどう打開すべきかや、このまま現職を続けるべきかを知りたい」

などとお考えの未経験エンジニアの方は、ぜひこの記事をお読みください。

ネットやSNSで検索すれば、IT未経験からエンジニア転職を成功させた方が、「もう辞めたい」「仕事がつまらない、きつい」などと嘆いておられる事例がたくさん見つかります。実際、この記事をご覧になっている方の中にも、今まさに未経験エンジニアとして苦労されている方がたくさんいるでしょう。

今回はそうした方に向けて、IT未経験からエンジニア転職した人が「辞めたい」と感じる事例と現状を打開するために取るべき対策を紹介します。またエンジニアを辞めるべきかの判断材料になるよう、IT業界の今度の見通しや続けることで得られるメリットなどもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

Contents

未経験でエンジニア転職した人が辞めたいと感じる事例を集めてみた。

まずは「未経験 エンジニア 辞めたい」に関する事例を一挙に紹介します。同じような境遇の未経験エンジニアの方が、どのような悩みや不安を抱えているのかを見ていきましょう。

事例①:仕事量・残業が多くてきつい

IT業界は、残業や休日出勤が比較的多いと言われる業種です。とくにリリース直前のプロジェクトがある時期やトラブル時には、残業時間が増える傾向にあります。

未経験エンジニアの場合、初めから難しい業務を任されることは少ないですが、スキルや実務経験がない分、普通の仕事でも時間がかかってしまうことが珍しくありません。エンジニアの業務では納期やスケジュールが予め決まっているため、定時までに仕事が終わらなければ、残業して仕上げなければならないケースも多いです。

また昨今はフリーランスの増加やテレワークの普及など、働き方が変わってきているため、上記のように「8時間勤務×週5」という従来的な勤務形態に不満を覚える人もいます。

仕事量や残業が多く、肉体的にも精神的にもきついと感じる場合は、負担の少ない職場への転職を検討するのもおすすめです。とくに月80時間、年間720時間以上の残業を強いられるようなブラック企業の場合は、体を壊さない前に転職するのが良いでしょう。

事例②:夜間・休日にも連絡が来るのがしんどい

このツイートで指摘されているように、ITエンジニアは夜間や休日に連絡を受けることも多いです。例えば、システムやサービスの運用に携わっている場合は、それらは休日も稼働し続けるため、トラブル時などに急な連絡が来ることがあります。

またITエンジニアにはクライアントワークが多いことから、クライアントが土日や夜間も営業していると、こちらの休日おかまいなしにガンガン連絡が来ることも珍しくありません。

夜間や休日に来る連絡に大きなストレスを感じ、仕事を「辞めたい」と思っている場合、まずは無理なく対応できるような心がけやルールを考えるのが良いでしょう。「休日に100%対応するのは無理、できなくても仕方ない」と割り切ったり、「週明けでも大丈夫なものは一旦無視する」と決めたりしてみてください。

加えて、休日に連絡を受けた場合は、会社に時間外労働の申請をし、その分の給料をもらいましょう。労働基準法には、休日の労働について以下のような定めがあるため、休日に連絡対応をしたのに賃金が出ないのは法的にアウトです。

(時間外、休日及び深夜の割増賃金)

第三十七条  使用者が、第三十三条又は前条第一項の規定により労働時間を延長し、又は休日に労働させた場合においては、その時間又はその日の労働については、通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の二割五分以上五割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。

出典:労働基準法 第四章 労働時間、休憩、休日及び年次有給休暇

夜間や休日の連絡があまりにも頻繁にあり、その分の賃金も出ないという場合は、より良い職場に転職することも検討してみましょう。

事例③:仕事量に対して給料が少なすぎるから辞めたい

昇給が、毎年500円だった
これが一番衝撃的でした。
僕が入社した時点で、月収が20万だったので、10年働いても、月収20万5000円という、、

嘘でしょ、、と思い、先輩に確認したところ、
20年働いている先輩が基本給1万円しかアップしてなかったんです。

引用:ハルブログ(https://zukkoi.com/2022/02/16/ses-oneyears-leave/)

IT未経験からエンジニアに転職する場合、この方のように極端に給料の低いブラック企業を引いてしまうこともあります。未経験エンジニアはSES企業(クライアント企業に派遣されて仕事をする事業形態の企業)に転職することが多く、未経験SESの平均年収は総じて低いと言われています。

上記事例のように、残業もたくさんして懸命に働いているにもかかわらず、月給が20万円、おまけに10年働いても昇給はたったの5,000円であれば、「辞めたい」と感じるのも自然です。とくに年収アップを狙ってエンジニアに転職した場合は本末転倒なので、早急に再転職を検討するのが良いでしょう。実際、上記事例の方はすぐにこの会社を辞めたそうです。

とはいえ、ホワイト企業に転職した場合も、未経験エンジニアの年収は最初はあまり高くありません。1年目は平均で300万円前後と言われているため、理想を高く持ちすぎないことも大切です。

2年、3年と勤続年数を重ねてスキルを磨いていけば、やがて高収入に達することも可能なので、転職先がブラック企業でない場合は、粘り強く頑張るという考えも持っておきましょう。

事例④:求められるスキルレベルに全然追いつかない

IT業界、SE、PGを辞めたい今年24歳の2年目です。
新卒未経験でIT業界に入りましたが辞めたいです。
言語はC#

辞めたい理由としては
・簡易なソースロジックしか書けず、少し複雑なロジックになるとほぼわからない

・興味が沸かず、勉強する気が起きない
・迷惑をかけてしまう罪悪感
・上記理由により続けて行く自信がない
・すぐに理解ができず、発達障害かもしれない

引用:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12190374527)

この方のように、未経験転職後にプログラミングなどのスキルのなさを痛感して、「辞めたい」と感じてしまうケースも多いです。とくにある程度スキルに自信を持って入社した方であれば、その自信が打ち砕かれたときの喪失感はきついでしょう。

また20代後半や30代前半での中途採用なら、新卒・第二新卒よりも求められることのハードルが高くなりがちなので、スキル不足で成果が出せず、先輩から嫌味を言われてしまうケースも多々あります。

このような状況を打開するには、地道にコツコツ勉強を続け、スキルを磨いていくのが一番です。どうしても「辞めたい」場合は、一旦退職し、プログラミングスクールなどで十分なスキルを習得してから再転職するという手もあります。

事例⑤:仕事に興味が持てない、プログラミングが嫌いになった

IT業界、SE、PGを辞めたい今年24歳の2年目です。
新卒未経験でIT業界に入りましたが辞めたいです。
言語はC#

辞めたい理由としては
・簡易なソースロジックしか書けず、少し複雑なロジックになるとほぼわからない
・興味が沸かず、勉強する気が起きない
・迷惑をかけてしまう罪悪感
・上記理由により続けて行く自信がない
・すぐに理解ができず、発達障害かもしれない

引用:Yahoo!知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12190374527)

未経験エンジニアがきつい現状を打開するには、自主的に勉強して腕を磨くのが一番ですが、この方のように仕事への興味を喪失し、勉強する気が起きなくなってしまうケースもあります。

また転職前のプログラミング学習はそれなりに楽しかったものの、いざ仕事でプログラミングをやってみると全然楽しくない、嫌いな内容だったと感じる未経験エンジニアもそれなりに多いです。

こうした事例のように、エンジニアの仕事自体に興味がない、むしろ「嫌い」などネガティブな感情が強くあるといった場合には、思い切って他の職種への再転職を考えるのも良いでしょう。好みや向き・不向きは人それぞれあることなので、自分に合わないと思う職種や職場にいつまでもとどまる必要はありません

エンジニア職にはまだ興味があるものの、現職がどうしても嫌だという場合は、プログラマーからクラウドエンジニアなど、エンジニア職の中で職種を変えてみるのもおすすめです。

事例⑥:チームにうまく馴染めなくて辛い

その会社では、「チューター」と呼ばれる新入社員のメンターのような人がついて手取り足取り教えてくれるのですが、僕があまりにできないため、段々とそのチューターの人が怖くなってきました。
質問をするのも、

「これ、この前教えたよね?」

と言われるのが怖く、聞けなくなってしまっていたのです。

そうやってなんとか毎日を乗り切った4月でしたが、GW明けは、本当に会社に行きたくなかったのを覚えています。特に、GWの最終日の夜はあまりのストレスに一人で過呼吸のような症状になっていました。

引用:まめブログ(https://www.mame-blog.site/want_to_quit_programmer#toc2)

新人の未経験エンジニアには、チームや職場にうまく馴染めず、苦労する人が多いです。この方のように、スキルがなくて求められる結果が出せないことで質問や相談がしにくくなっていき、どんどん消極的になって職場で疎外されてしまうといったケースもあります。

職場で打ち解けられない、馴染めないといった悩みがある場合は、積極性を大切にしましょう。初めは気まずいかもしれませんが、上司やメンターなどに思い切って質問したり相談したりするのがおすすめです。

また対面ではそっけない先輩エンジニアも、チャットだと気さくに話してくれる場合があるので、チャットでも積極的に行動してみましょう。そうした努力を続けても一向に状況が好転しない場合は、転職を検討するのも手です。

事例⑦:思い描いていたイメージと違った

 入社して2ヶ月目には、常駐先の企業へ飛ばされたのですが、そこではプログラミングをほとんどさせてもらえませんでした。例えば、やっていた仕事は、PCの開封作業や、初期設定だったりとか、、、

うす暗い倉庫の整理を、リストだけ渡されて、ひたすら商標をメモっていく仕事を1人でやったりしていました。
「エンジニアになって、IT業界で稼いでいきたい!」と思っていたのに、何ヶ月もアルバイトがやるような仕事ばかり、、、

引用:ハルブログ(https://zukkoi.com/2022/02/16/ses-oneyears-leave/)

IT未経験からエンジニア転職をする場合、転職先にさまざまな理想を思い描いて入社すると思いますが、上記のように思っていたイメージと現実が全く違い、「辞めたい」となってしまう方も多いです。いわゆる「転職後のギャップ」という現象ですが、自分の希望した職場環境でない場合は、まずは上司やメンターにそのことを相談してみるのが良いでしょう。

相談しても希望したような働き方ができそうにない場合は、もう一度転職を検討するのもおすすめです。その場合はキャリアサポートも活用しながら、自分の希望条件に合致した職場かどうか、入念なリサーチをしたうえで再転職先を選びましょう

事例⑧:仕事がつまらない、ずっと同じことの繰り返し

仕事内容がつまらない、毎日同じことの繰り返しでやりがいを感じられないといった理由で「辞めたい」と思うようにある未経験エンジニアも多いです。とくに上記のように細分化された作業の中で同じような定型業務ばかりを任される職場だと、仕事が楽しくない場合もあるでしょう。

また未経験エンジニアの場合は、少しでも早く仕事に慣れてもらいたいという上司の考えで、同一のタスクばかりをずっと任されるケースもあります。その場合は、上司に自分の思いを伝えることで、仕事の担当を変えてもらえる可能性も考えられます。

なお、プロジェクトが変わると業務内容が一気に変化する場合もあるため、まだ入社してまもない時期であれば、もう少し辛抱して続けてみるのもおすすめです。

未経験でエンジニア転職したあと、辞めたいと思ったらどうしたら良い?

IT未経験からエンジニア転職したあと、「辞めたい」と思うようになったら、以下で紹介する6つの方法をお試しください。1から順番に試していき、どの方法も有効でないようなら思い切って退職するのもおすすめです。

1. 「最初はきつい」と割り切って頑張る

IT未経験からエンジニアになった方からは、「最初の3ヶ月はきつかったけど、それを超えたら楽になった」といった話が聞かれることが多いです。人によっては、「初めの1年は苦労した」と話されることもあります。

そのため、まだ入社から数週間、数ヶ月しか経っていない段階であれば、「最初に苦労するのは当たり前」と割り切って粘り強く頑張ってみるのもおすすめです。また未経験から就職・転職したわけなので、失敗しても「まだできなくて当然だ」と思うようにするのも良いでしょう。

3ヶ月、半年、1年と勤務を継続していけば、職場の環境や業務にも慣れてきて楽しさも感じられるようになる場合も多いので、まだ頑張れる場合はもうしばらく辛抱してみましょう。

2. 仕事を無理なく楽しめるような努力をしてみる

「辞めたい」「きつい」とネガティブな捉え方ばかりをしていると、嫌なふうにしか仕事を見られなくなってしまうので、できるだけポジティブな捉え方をしたり、無理なく続けられるような工夫を凝らしたりするのがおすすめです。

例えば、以下のようなマインドチェンジや工夫を実践するのが良いでしょう。

  • 仕事量が多い→将来の活躍のためにたくさん経験を積める
  • 夜間・休日に連絡がくる→緊急性のあるものだけに対応し、それ以外は週明けにする
  • 職場にうまく馴染めない→積極的に話しかけてみる
  • 仕事がつまらない→「質を高める」「作業速度を速める」など、こだわりを持って取り組む

自分が働きやすい環境は自分で整えるという意識を持って上記のような取り組みをしていけば、案外楽しく働けるようになるかもしれません。

3. プログラミングやIT知識をより一層勉強する

スキル不足を痛感している場合は、プログラミングやIT知識の勉強を頑張って、レベルアップしていくのがおすすめです。終業後や休日に勉強できれば理想的ですが、意欲が湧かない場合は、通勤時間などスキマ時間を使って無理なく勉強するのも良いでしょう。

なお、プログラミングなどの勉強法はたくさんありますが、効率性や学習効果を重視する方にはプログラミングスクールを推奨します。プログラミングスクールであれば、実務に直結するスキルを習得することができ、現役エンジニアの講師からアドバイスをもらうことも可能です。仕事外で本格的にプログラミングをする機会を設けることで、良い刺激にもなるでしょう。

お金のかからない勉強法もたくさんある

YouTubeや勉強サイトを活用する、図書館で参考書を借りてくるなど、お金のかからない勉強法もたくさんあります。

無料体験レッスンを開講しているプログラミングスクールも多いので、そうしたレッスンに参加してみるのも良いでしょう。「辞めたい」と感じている方には、退職するかもしれないのにお金を投資する気になれないという方もいらっしゃるでしょうから、まずはお金がかからない方法で気軽に勉強してみるのもおすすめです。

4. 副業や趣味に楽しさを見出す

仕事に理想を求めず、仕事以外の場でやりたいことをやっていくのもひとつの選択肢です。「仕事はお金を稼ぐため」と割り切って、仕事外の副業や趣味で発散していけば、生活が楽しくなる可能性があります。

職場でやりたい業務ができない場合は、仕事外で自主的に開発をしてみたり、副業として仕事とは別分野の案件を受けてみたりするのも良いでしょう。そうした試みが本業にも活きてきて、本業を楽しむことやキャリアアップ・昇給などにつながることも十分に考えられます。

また休日は仕事やプログラミングのことを一切忘れて、趣味に没頭するのも有意義な取り組みだといえるでしょう。

5. 「辞めたい」思いを誰かに相談する

「辞めたい」「しんどい」といった思いをひとりで溜め込んでおくのは、精神衛生上良くありません。自分ひとりで抱え込んでいるとどんどんネガティブに考えてしまうこともあるので、「辞めたい」思いを誰かに相談してみるのもおすすめです。

職場の上司やメンター、職場外で相談したいなら友達や家族に話をしてみましょう。気軽に相談できる相手がいない場合や、相談するのがはばかられる場合には、オンラインサロンなどを活用して、悩みを打ち明けるのも良いです。

誰かに相談することで、良いアドバイスをもらえたり、自分の思いや考えが整理されて意外なひらめきがあったりもするので、抱え込まずに口に出しましょう。

6. どうしても辞めたい場合は退職するのもアリ

上記の5つの方法を試してみて、もしくは試すまでもなく「辞めたい」と強く思う場合は、退職をするのもおすすめです。自分に合わず、ネガティブな感情に支配される職場にいつまでもいるのは良くないので、転職する気があるのなら転職に踏み切ると良いでしょう。

転職先は同一の職種でも良いですし、プログラマーからクラウドエンジニアなど、エンジニアの職種を変えるという手もあります。またITコンサルタントやIT企業の営業など、IT業界の中でエンジニア以外の職種を探したり、思い切ってほかの業種に飛び込んだりといった選択肢も考えられます。

踏ん切りがつかない場合は期限を決めよう

「辞めたい」とは思うものの、実際に退職するまでは決心がつかない場合は、期限を決めて頑張ってみるのも良いです。具体的には「あと3ヶ月頑張っても事態が好転しなかったら転職する」「このプロジェクトが完了しても業務内容が同じだったら退職する」などと決めてみましょう

期限を設定することで、それまでは頑張るモチベーションができますし、退職・転職を決意する良いきっかけにもなります

未経験エンジニアを辞めてしまう前に知ってほしいこと

未経験エンジニアを辞めてしまおうとお考えの方は、以下の内容を知ったうえでもう一度再検討することをおすすめします。正直2022年現在の状況を踏まえると、今IT業界から去るのはもったいないです。

IT業界は他の業界よりも平均年収が高い

出典:doda公式サイト「ITエンジニアの平均年収の推移」(https://doda.jp/engineer/guide/it/003.html)

上記の通り、昨今のITエンジニアの平均年収は、全職種の平均よりも高いです。IT業界よりも平均年収の高い業界は少なく、ほとんどの業界ではIT業界に比べるとお金を稼ぐことができません。

そのため、未経験エンジニアを辞めて他業種へ転職する場合、収入の水準がガクッと落ちてしまう可能性が考えられます。また転職直後はそれほど変わらなくても、30代・40代・50代と年齢を重ねたときに数百万円単位で差が出てくる場合もあります。

未経験エンジニアの場合、入社直後は300万円程度しかもらえませんが、勤続年数を重ねていけば30代で500万円以上、40代で700万円以上といった高水準に達することも可能なので、平均年収を重視する方は、多くの場合、IT業界にとどまるほうがおすすめです。

IT業界は深刻な人手不足で未経験エンジニアも重宝される

参考:経済産業省委託事業「IT人材需給に関する調査」(https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf#page=24)

2022年現在、IT業界は深刻な人手不足に陥っており、ITニーズの拡大とともに不足数は2030年までに最大約79万人まで増加すると言われています。そのため、ホワイト企業や大手企業でも、IT人材を集めるのが難しくなっており、未経験エンジニアでも重宝される傾向にあります。事実、2022年上半期、未経験の採用枠は増加中です。

そのため、仕事を「辞めたい」と考えている未経験エンジニアの方には、IT業界を離れることだけでなく、IT業界内での再転職も検討することをおすすめします。今後は未経験エンジニアでも優良企業に入れる可能性が十分にあるため、IT業界内でのキャリアアップも諦めるべきではありません。

テレワークの普及でワークライフバランスが実現しやすくなっている

出典:厚生労働省「特集 DXを牽引するIT業界における新しい働き方のポイント」(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/it/pdf/kaikaku_R2_3.pdf)

かつてのIT業界は残業や休日出勤も当たり前でしたが、コロナ禍でテレワークが急速に普及したことで、状況は変わりつつあります。厚生労働省が公開している資料には、IT業界のテレワーク実施率は約98%であるとのデータが載っています。

テレワークができれば、ある程度仕事が忙しくてもワークライフバランスを実現しやすく、仕事だけでなく、家族との付き合いや育児、趣味、副業などにも時間を使うことが可能です。IT業界内で再転職する場合は、テレワークの実施状況についてもよく調べてみると良いでしょう。

未経験エンジニアでも辞めずにキャリアアップ・業界内転職をおすすめする理由

上記で解説した通り、2022年現在、IT業界全体の見通しはよく、未経験エンジニアでも働きやすい状況が整ってきています。そのため、今は「辞めたい」と感じておられる方にも、IT業界にとどまることをおすすめします。現職は辞めるとしても、IT業界内で再転職をして、エンジニアとしてキャリアアップを目指すのが良いでしょう。

今は「未経験エンジニア」という立場でも、すでにキャリアをスタートしているわけなので、今後実務に携わり続けていけば、数年後には年収アップやキャリアアップなどの可能性が現実的なものになってきます。そうした「出世」に魅力を感じる場合は、IT業界を辞めないでおくべきです。仕事を粘り強く続けるとともに、仕事外でも独学やITスクールなどでスキルアップを図りましょう。

ちなみに昨今のプログラミングスクールでは、キャリアアップに役立つ資格の対策ができたり、再転職のキャリアサポートが受けられたりもします。実務に役立つスキルを学び、転職時のアピール材料となる資格を取得、そしてキャリアサポートを受けてホワイト企業に転職という流れが作れるので、IT業界内での再転職をお考えの方はぜひご活用ください。

なお、未経験からクラウドエンジニアやフルスタックエンジニアなどの転職が目指せるCODE×CODEでは、オンラインの無料体験会を開催中です。無料でプログラミングを学習でき、スクールの詳しい紹介も受けられるので、現状を打開したい未経験エンジニアの方はぜひ参加してみましょう。

辞めたいなら辞めてもOK!再転職の検討を

現職を「辞めたい」と思っている未経験エンジニアの方は、ひとまず3ヶ月は辛抱してみたり、無理なく働けるように心構えや取り組み方を変えてみたりするのがおすすめですが、どうしても働き続けるのが難しいなら、退職もひとつの選択肢です。しかしながら、IT業界の今後の見通しは良いため、エンジニア職は辞めずにIT業界内で再転職をすることを推奨します。

現職で踏みとどまったり、再転職してエンジニアとして再度頑張ったりすることで、数年後にはキャリアアップや年収アップといった明るい話題が身近になってくるでしょう。より良い将来のためにスキルアップや再転職のための準備がしたい場合は、ぜひプログラミングスクールも活用してみてください。

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