CCNA(Cisco Certified Network Associate)とは、ネットワーク関連機器の大手であるシスコシステムズ社が実施している資格を指します。インフラ系エンジニアを目指す方にとって入門的な位置づけの資格とも呼ばれているため、まずはCCNAの取得にチャレンジする方が多く見受けられます。
しかし、実際に勉強を始めてみると、「CCNAは難しすぎる」「聞き慣れない言葉が多くて何がなんだがわからない」と感じてしまう人も多いではないでしょうか。
この記事では、CCNAの資格取得は難しすぎると感じている方向けに、合格するための必勝法を解説していきます。
Contents
CCNA取得が難しすぎると言われる理由を解説!
そもそもCCNAが難しすぎると感じている理由はなぜなのか。
はじめに、CCNAが難しいと言われてる理由について詳しく解説します。
聞き慣れない言葉が多い
CCNAの学習をスタートして初めに感じることは「聞き慣れない言葉が多い」ということでしょう。
例えば、ルーティングやスイッチング、トラブルシューティングなどのCCNAの学習でよく聞かれる言葉は日常生活では全く使われません。他にも、ネットワークを接続するために必要なIPアドレス(ネットワーク機器の接続場所を示す番号)についても馴染みがないという人が大半でしょう。
またIPアドレスの使用に関しては「この番号からこの番号のアドレスは使ってはいけない」といった煩雑なルールも存在するため、学習当初は特に難しい、理解しにくいと感じるでしょう。
加えて、ネットワークがどのような状態かを確認するためのコマンドや接続状態を表すログ画面などは基本的に英語となります。そのため、英単語自体の意味も大まかに押さえておかなければなりません。
勉強する環境がない
スマートフォンが普及したこともあり、自宅にパソコンがない、そもそも必要がないという考えている人も多いのではないでしょうか。そのため、勉強する環境自体がないという人も多く見受けられます。
特にこれまでに資格勉強や受験勉強の経験がない人にとっては、勉強する環境を整えたり、資格取得に必要な書籍を購入したりすることは一苦労です。勉強するための準備段階でも様々な手間が発生することも、CCNA取得が難しいと感じてしまう理由の一つだと言えます。
勉強時間を確保できない
勉強時間の確保が難しい状況もCCNAが難しいと感じる理由の一つです。
CCNAを取得するためには継続して学習する必要があることは理解していても、仕事が忙しくてまとまった時間が取れない、家庭の事情などで自宅での勉強が難しいと悩む人も多く見受けられます。また学習を行ってきたのにも関わらず、忙しくなって期間が空いてしまい、せっかく覚えたことを忘れてしまうといったケースもあるでしょう。
このようにまとまった勉強時間の確保が難しい、中・長期的に学習するのが難しいといったケースが多いことも、CCNAの取得が難しいと感じる理由の一つです。
勉強する範囲が広すぎる
さらに、CCNAの試験範囲が非常に広いこともCCNAが難しいと言われている理由の一つです。現在、「シスコシステムズ社のサイト」で公表されているCCNAの試験範囲は下記の通りです。
- ネットワークの基礎
- ネットワークアクセス
- IPコネクティビティ
- IPサービス
- セキュリティの基礎
- 自動化とプログラマビリティ
CCNAでは、ネットワークに関する基礎的な知識やシスコ製品であるCiscoルーターやCatalystスイッチの操作方法、セキュリティ関連の知識など、幅広い知識が求められます。
また、試験自体も上記の範囲からランダムに出題されるため、得意・不得意を極力作らずに学習を進めていかなくてはいけません。勉強しなくてはいけない範囲が非常に広いこともCCNAが難しすぎると言われる要因です。
難しすぎるCCNAを取得するにはどうしたらいい?
CCNAは難しいと言われているのは事実ですが、IT未経験者であってもCCNAを取得している人はたくさんいます。正しいやり方で勉強すれば、高確率で取得できる資格であることは認識しておきましょう。
ここでは、CCNA取得に向けてやるべきことについて一つずつ解説していきます。
初心者でも分かりやすく解説しているサイトで勉強する
CCNAの試験範囲を学習できるサイトはたくさんあります。しかし、文章のみでの解説の場合は理解しにくく、文章の中に専門用語が含まれていたらその単語の意味を都度調べる必要があるため効率が悪いです。
そのため、専門用語の意味を理解していない学習初期の段階では、できるだけ簡単な言葉で解説しているサイトや図を用いて分かりやすく解説している学習サイトがおすすめです。
「3分間NetWorking」は、博士と助手の二人の登場人物の会話形式でネットワークの基礎を学べるサイトです。専門的な用語であっても、初心者でも理解しやすいような言葉に置き換えて丁寧かつ簡潔に解説しています。
3分間 NetWorkingは無料で利用可能であり、一つの学習項目につき3分ほどで読み進められます。
まずはネットワークの基礎知識を身に付けたい、イメージをつかみたいと考えている方におすすめです。
勉強する環境を整える
CCNAの勉強を進めていく上で、パソコンの購入は必須ではありません。スマートフォンでも十分に勉強できますし、参考書や問題集、ノートなどでも勉強は可能です。
ただし、パソコンでの学習の場合、参考サイトを複数開いていつでも参照できる、スマートフォンよりも大きな画面で学習できるといったメリットもあります。パソコンで学習するか、スマートフォンや参考書・問題集などで学習するか、自分のやりやすい方法を選ぶようにしましょう。
隙間時間を有効に活用する
普段の仕事が忙しくてまとまった勉強時間が確保できない、自宅で勉強できないという方は電車・バスでの移動中や昼休憩などの隙間時間を学習時間に充てるようにしましょう。
例えば、平日のお昼休みの30分だけ学習すると、30分×5日で週に2時間半、月に10時間ほどの勉強時間を確保できます。また、電車・バスでの通勤時間が長い場合などは、移動時間を勉強する時間に充てるのも一つの手です。
学習自体はスマートフォンで問題を解いたり、参考書を読んだり、色々な方法で行えます。まずは、普段の生活の中で学習できそうな時間がないのか、自身で確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
IT/プログラミングスクールへ通う
隙間時間でコツコツ学習するのも一つの手ですが、短期間で集中してCCNAを取得したいと考える方も多くいるでしょう。そんな方におすすめなのが、IT/プログラミングスクールです。
IT/プログラミングスクールの場合、最短で合格するためのカリキュラムが確立されているため、IT未経験者であってもCCNA合格に必要な知識を効率的に学べます。さらに、講師に質問できる環境も整っているため、馴染みがない言葉や理解できない言葉があったとしても、質問してすぐに解決できるでしょう。
また、独学での資格勉強は基本的に一人で行うため、「孤独を感じることが多い」「継続するのが難しい」といった意見も多いですが、IT/プログラミングスクールでは同じ志を持った受講生と共に学習できます。受講生とコミュニケーションをとったり、分からない箇所を教え合ったりすることで、きついことが多い資格勉強に対しても意欲的に取り組めるでしょう。
「CODE×CODE」のスピード転職コースでは、約2ヵ月でネットワーク基礎学習~CCNA試験対策と集中して学習し、学習期間内にCCNA取得を目指します。資格取得保証制度(※1)もあるため、CCNA取得を目指す方にとってメリットの大きい学習コース・制度となっています。
※1:万が一、不合格の場合受験費をスクール側が負担する制度です。(制度適用には一定の条件あり)
IT/プログラミングスクールは、短期間でCCNAを取得したい方やサポートを受けながら学習を進めていきたい方におすすめです。
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それでもCCNAが難しすぎる…!あきらめず勉強して取得する意味があるの?
勉強する環境を整え、学習時間を捻出し、いざCCNAの勉強をスタートしてみたものの「やっぱり難しすぎる」「そもそもCCNAを取得する意味ってあるの?」と感じている方も中にはいるのではないでしょうか。
ここでは、CCNAを取得するメリットについて解説します。
就職・転職の際に有利に働く
CCNAを取得していることで、就職や転職の際に有利に働きます。例えば、インフラ系エンジニアとして就職した場合、実務未経験者やネットワーク知識があまりない人は「オペレーター」というネットワークの監視業務からキャリアをスタートするケースがほとんどです。
オペレーターの業務は、24時間365日体制のシフト勤務で行い、ネットワークやシステムでトラブルがあった際の連絡・対応が主な仕事となります。特別なスキル・知識がなくても行える仕事がほとんどであるため、スキルアップが見込めず、さらに日勤・夜勤不規則なシフト勤務にも対応する必要があります。
しかし、CCNAを取得していることでネットワークに関する基本的な知識を持っていると評価されるため、監視業務からではなく、ネットワークの運用・保守業務からキャリアをスタートできる可能性が高くなります。運用・保守の業務は基本的に日勤での勤務となり、ネットワークの専門的な知識も求められるため、給与面でも高くなるでしょう。また、監視業務よりも仕事の難易度は高くなるため、自身のスキルアップにも繋がります。自身のスキルアップに繋がるような場所で早く仕事がしたいと考えている方にとってCCNAの取得は有利に働くでしょう。
また、転職の際にもCCNAを取得していることでネットワークの基本的な知識を持っていることや学習意欲の高さをアピールでき、条件の良い会社へ転職しやすくなります。
自身のキャリアの選択肢の幅が広がり年収アップに繋がる
CCNAを取得することで、自身のキャリアの選択肢の幅が広がり年収アップに繋がるのも大きなメリットです。例えば、下記の職種を目指すことが可能です。
- インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、企業のインフラシステムの設計や構築、運用などを行う職種のことです。ネットワーク機器やサーバーなどを操作・接続してインフラ環境を構築するため、CCNAの知識を存分に活かせるでしょう。
「求人ボックス給料ナビ」様のデータによると、2022年10月31日時点でのインフラエンジニアの平均年収は549万円となっています。
- クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウドサービスを用いてインフラシステムの構築・運用を行う職種です。クラウドサービスによるインフラ環境の構築は、サーバーやネットワーク機器などで物理的に構築するよりも、初期費用を抑えられる、機器を管理するコストを削減できる等のメリットがあります。
メリットが多いことからクラウドサービスの需要は高まっており、今後はクラウドサービスでのインフラ構築が中心になると見込まれています。そのため、クラウドエンジニアの需要も今後伸びていくでしょう。
「求人ボックス給料ナビ」様のデータによると、2022年10月31日時点でのクラウドエンジニアの平均年収は599万円となっています。
- ITアーキテクト
ITアーキテクトとは、顧客が求めるシステムを実現するために、ITシステム全体を設計する職種のことです。ネットワークやインフラに関する設計・構築のスキルやサービスを実装するためのアプリケーションなどの理解、顧客ビジネスの理解など、非常に高度なスキル・知識が求められます。
「求人ボックス給料ナビ」様のデータによると、2022年10月31日時点でのITアーキテクトの平均年収は721万円となっています。
紹介した3つの職種は平均であるため、今回紹介した数字以上の年収を狙うことも十分に可能です。
CCNAを取得することで、早い段階で自身のスキルアップに繋がる現場に参画できます。現場での実務経験を重ねることで、エンジニアとしてのスキル・知識が身に付き、年収アップを実現できるでしょう。
CCNAは難しすぎるが取得するメリットは非常に大きい!
CCNAは難しすぎるのは事実ですが、IT未経験の状態からでもCCNAを取得した方はたくさんいます。そのため、正しいやり方で勉強を続けられれば、これまでの経歴などは関係なしに取得できる資格だといえます。
CCNAは難しいと感じてしまうことも多いかもしれませんが、CCNAを取得することで就職や転職、業務レイヤーアップ、年収アップなど多くのメリットを得られます。また、一つの資格を頑張って取得した経験はこれから働く上で大きな自信にもなるでしょう。
インフラ系エンジニアとして手に職を付けたい、就職・転職を有利に進めたいと考えている方は、ぜひCCNA取得にチャレンジしてみてください。
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