【体験談あり】インフラエンジニアの7つのやりがいとは?魅力も含め徹底解説!

インフラエンジニアは、IT機器の基盤を構築し支えていくための重要な役割を担っています。では、インフラエンジニアとして仕事する人たちはどのような場面でやりがいを感じているのでしょうか。また、どのような人がインフラエンジニアに向いているのでしょうか。

この記事では以上のような疑問にお答えすべく、インフラエンジニア従事者の体験談を徹底的に分析・解明します。これからインフラエンジニアへの転職をお考えの皆さんは、ぜひ以下を参考にしてください。インフラエンジニアとして求められるスキルや資格、年収などを理解できるようになります。

インフラエンジニアとは

「インフラ」とは、インフラストラクチャーの略で社会基盤のことを指しています。現代でいうと、道路、治水施設、上下水道、エネルギー供給施設など社会活動に必要で整備されたものがインフラに当たります。

インフラエンジニアの仕事内容は、多岐にわたりますが企業によって担当業務が異なってきます。一般的にはITシステムのヒアリング(要件定義)を行って機器を調達し、機器の設置やLANケーブルなどの配線を行い、ソフトウェアのインストールやネットワーク設定を実施するのが主要な業務となります。

このようにインフラエンジニアの仕事は、ITの基盤を支える仕事であるため、他の人たちの役に立っていることが実感しやすくやりがいを感じられる職種です。

その他にも、市場価値の高いスキルが身につく、キャリアパスの幅が広いこともやりがいを感じる理由の一つになります。

インフラエンジニアのやりがい7選 体験談で分かりやすく解説!

インフラエンジニアは、先ほどやりがいを感じやすい仕事であることをお伝えしましたが、実際どのような部分で感じられるのでしょうか。ここでは、インフラエンジニアとして実際に働いている方々の7つの体験談を元に「やりがい」を分かりやすく解説していきます。

システムの根本となる部分に関われる

この方は、ITの転職エージェントとして活躍されている方です。転職エージェントは、業界について熟知されている方が多く、インフラエンジニアの仕事内容ややりがいなどについても適切なアドバイスをくれる人達です。

投稿文の中にあるようにインフラエンジニアは、システムの基盤となる部分を構築・運用することでユーザーがストレスフリーでサービスを利用できることが魅力と伝えています。

このようにインフラエンジニアでは、システムの根幹部分に触れ、人々の役に立っていることを実感できることからやりがいを感じられます。また、後述しますが大規模な案件に参画できるケースもあるため、普段よりもダイナミックなインフラシステム構築を担うことで、やりがいが増します。

市場価値の高いスキルが身につく

クラウドやAIなど新しい技術がどんどん進出してきている現代では、ネットワークやサーバーの見直しやセキュリティを考慮した設計などを行うインフラエンジニアの需要がますます大きくなっています。

そのため、インフラエンジニアとして働くことで現代に求められるスキルを身に付けることができ高い市場価値を得ることが可能です。

市場価値の高いスキルを持っている人は、転職においても有利になります。また、インフラエンジニアにはフリーランス案件なども増えてきているため、単価の高い案件を取得することで高年収を実現させられる可能性もあります。

インフラエンジニアとして市場価値の高いスキルを身に付けて転職や単価の高い仕事を受注できた際には「インフラエンジニアとして働いてきてよかった」とやりがいを感じられるでしょう。

クライアントとの信頼関係を築ける

クライアント企業でITインフラを整備していく場合、構築から運用・保守まで一貫して担当することが多いです。そのため、同じクライアントと長い期間にわたり契約し、密に付き合っていくことになります。

また、インフラエンジニアは直接クライアントと会話する機会が豊富にある仕事です。

クライアントがどういった仕事をしているのかをよく理解し、トラブルの対応や業務改善の提案を行う中で、クライアントから「いつも大変助かっています」と感謝の言葉をもらえることもあります。

そして、SNSの投稿でも述べられているように長い付き合いで信頼関係を築けば、「この人なら任せて大丈夫」と思ってもらえます。これにより、クライアントが新規にお願いをしたい場合でも仕事を依頼してもらえる確率が向上します。

このようにインフラエンジニアは、クライアントと良好な信頼関係を築き、感謝の言葉をもらえたり、新規で「あなたなら信頼できるから」と言って仕事を依頼してもらえることによりやりがいを感じられるでしょう。

大規模な案件に参画することができる

この方は、Cierで現役インフラエンジニアとして従事し、個人ブログでAWSやネットワークについて幅広く発信しています。

Cierとは、システムの開発から運用に至るまで、トータルにサポートするサービス提供者の中でも特にクラウドに特化した人のことを指します

初めは、Sierとしてオンプレミス全般の経験を積み、その後にCierのインフラエンジニアを経験しました。

そして、令和4年度は大規模な案件に参画し、年度末には「充実した1年でした」と言われています。

このようにインフラエンジニアに限りませんが、規模の大きい案件を受注するとその分業務内容も多岐にわたります。そして大規模な案件では、仮想化やクラウドなどの最新の技術や複雑なシステムが導入されることが多く、インフラエンジニアとして自分の技術力を最大限に活かすことができます。これにより、自身の成長やスキルアップを実感できることがやりがいの一つです。

なお、先ほど紹介したインフラエンジニアの方は、「AWS」を得意としています。AWSは、インフラエンジニアの中でも良く使用される技術であるため、大規模案件に参画するためにも必須のスキルともいえます。そのため、これからインフラエンジニアを目指そうとしている未経験者の方は、まずはAWSを学習してみてはいかがでしょうか。

ちなみにAWSが何かよくわからないという方もいるかもしれないので、説明します。AWSとは、世界中でよく利用されるECサイトやVODサービスとして有名なAmazonのクラウドサービスです。これにより、インターネット上で、システム構築や保守・管理などが可能になります。

常に需要が高く社会で求められる仕事

この方は、元々銀行員として毎日ノルマに追われながら働いていましたが、働き方を変えたくエンジニアになる決意をしました。ただ、初めはPHPを勉強しWebエンジニアになる予定でしたが、挫折しインフラエンジニアになること決意しました。現在は、ほとんどフルリモートワークのインフラエンジニアとして働いています。

そして、この方はインフラエンジニアになるメリットの一つに「需要があるため、アサインされやすい」と述べています。

現代においては、IT自体がすでに社会のインフラとなっているためインフラエンジニアは常に一定の需要があります。また、インフラエンジニアは慢性的な人材不足が続いています。インフラエンジニアになるためにはインフラ構築に求められる知識を幅広く取得する必要があるため、人材の供給が追い付いていないのです。そのため、インフラエンジニアの需要は今後も高い状態が続くでしょう。

最近は、クラウドサービスが普及してきており、クラウドに関する知識や技術を豊富に持っている人が重宝されるようになってきています。

ITインフラの知識や技術を持っていれば、今後食べていくことには困らないという安心感からやりがいにつながるのではないでしょうか。

キャリアパス豊富

この方は先ほど紹介させていただいた元銀行員の方で現在は、インフラエンジニアとして働いています。キャリアパスについては、後ほど詳しく説明しますが、この方によると以下のようなキャリアパス一覧があります。

  • インフラエンジニアのスペシャリスト
  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • DevOpsエンジニア
  • SREエンジニア
  • AIエンジニア
  • ITコンサルタント

インフラエンジニアは途中解説したように今後も安定した需要があり、求められる職種です。そのため、市場価値の高いスキルを身に付けることができれば、キャリアの幅も広がっていきます。「この先どんな仕事をしていこうかな」と悩んでいる方は、仕事を頑張りながら考えられるためおすすめの職種です。

高収入に期待できる

この方は、SES事業でプログラマーとしてプログラミングを一年間経験した後に未経験でインフラエンジニアとして働いています。未経験で雇用形態は、派遣として働きましたが1年目の時点で年収414万円を達成しています。その後フリーランスとして独立し、月収93万円を稼いでいます。

国税庁の「令和3年 民間給与実態調査」によると日本人全体の平均年収は、443万円となっています。そして、この方はフリーランスとして独立した後月収93万円を稼いでいることから単純に12をかけたとしてもかなり高年収であることがわかります。

このようにインフラエンジニアは、市場価値の高いスキルを身に付けていくことで将来高年収に期待できます。日々の業務を将来裕福に暮らすためなどと目的を持ち、仕事に励むことでやりがいを感じられるでしょう。

ただし、この方が述べているように常に知識のブラッシュアップが重要です。資格などを取ることで未経験の方であれば、転職を有利に進められたり、インフラエンジニアとして働いている場合は、キャリアの幅が広がります。

やりがいばかりではない!? インフラエンジニア特有の大変さもある

インフラエンジニアには様々なやりがいがありますが、やはりインフラエンジニアにも特有の大変さというものが存在します。実際に、インフラエンジニアで働いている人たちの中でも「きつい」などとつい弱音をはいてしまいたくなるときもあるそうです。そこで、ここではインフラエンジニアとして働くうえで大変なことを3つ紹介します。

夜勤や休日出勤が多い

インフラエンジニアは、24時間365日稼働するシステムやネットワークの運用・監視・保守を担当することがあるため、夜勤や休日出勤が必要となることがあります。夜間や休日は人手が少なくなるため、トラブルや障害が発生した場合には、迅速な対応が必要となります。特に初心者の場合は、担当するフェーズが運用・保守であるケースが多いため、夜勤を担当する可能性があります。

しかし、障害対応のために休日出勤が発生する場合がありますが、そこまで頻度は高くない上に、基本的には振替休日を付与してもらえるため、過度な心配をする必要はありません。

また、夜勤や休日出勤は、生活リズムや睡眠時間に影響を与え、体調を崩す可能性もあります。さらに家族や友人との時間や趣味など、プライベートの時間が確保しにくくなることもあります。

こういった大変さを少しでも軽減するためには、まずプライベートの時間を確保しストレスの解消をしましょう。例えば、歌うことが好きであればカラオケに行くなどです。また、夜勤や休日出勤では体調を崩す確率が上がります。そのため、健康管理の徹底が大事です。栄養バランスの取れた食事を取ったり、睡眠時間を適切にとることで業務への集中力も高まります。

予期しないトラブルが発生した場合、残業などが発生してしまう

インフラエンジニアは、止まってしまうとまずいシステムなどがトラブルを起こしてしまった場合、退勤時間にもかかわらず残業が発生してしまう可能性があります。そのため、長時間労働が続いてしまい、体力的にも精神的にも疲弊してしまいます。これでは、インフラエンジニアとして長く働くことが難しいでしょう。

そのため、先ほどと同じく健康管理への徹底が重要です。睡眠や食事、運動など、自分自身の健康を守ることによりストレスを軽減し、業務に集中できます。

また、トラブルが発生した場合は同僚や上司とコミュニケーションを取ることによりストレスが緩和します。問題や不満がある場合は、相手に適切に伝えるようにしましょう。相手に適切に伝えることができれば、真摯に受け止め改善してもらえる可能性があります。

これらのことを意識することでインフラエンジニアの大変さを軽減し、モチベーションを維持しつつ働くことができるでしょう。

必要な知識が幅広く勉強が大変

インフラエンジニアには、ネットワーク、サーバー、データベース、ストレージなど、幅広い知識が必要となります。さらに、新しい技術やツールが続々と開発されるため、常に最新の知識を取り入れる必要があります。このように、必要な知識が幅広く、勉強が大変なことも事実です。しかし、こうした知識を学ぶことで、市場価値の高いシステムやネットワークの運用・監視・保守に必要なスキルを身につけることができます。特に途中紹介したAWSの他にLinuxについても学んでおくと良いです。

インフラエンジニアの勉強を効率的に進めていく方法ですが、まずはスケジュールを立て学習の優先度を立てましょう。すべての知識を一度に取得することは難しいため、優先度を付けることで効率的な学習が可能です。

また、専門性を身に付けるために専門分野を特定して学習することもおすすめです。幅広いスキルがあり、浅く対応できる人よりも「この分野と言えばこの人」のように専門性がある人は頼られる存在になります。

インフラエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴は?

インフラエンジニアは、幅広い知識が身につく、ITにおける縁の下の力持ちとしてやりがいのある仕事です。その一方で、夜勤や休日出勤が多い、勉強量が多いなど大変な点もあります。そこで、インフラエンジニアに向いている人は一体どのような特徴があるのでしょうか。また、向いていない人はどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、インフラエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。

インフラエンジニアに向いている人

まずは、インフラエンジニアに向いている人の特徴について3つ紹介します。

途中投げ出さず最後までやり切れる人

インフラエンジニア以外のエンジニアにも共通することですが、「忍耐力がある人」は向いていると言えます。

エンジニアの仕事内容は、基本的に地道なものが多く、それをコツコツこなしていかなければなりません。例えば、説明書などをしっかりと読んで内容を理解し、実行できることが大切です。

またシステムの障害や故障があった際には、原因を特定して対処する必要があります。対処したとしても、障害や故障が直らなければ、他の方法を試したりとトライアンドエラーを繰り返していくことになります。忍耐力が無いとなると、原因が分からなかった時に最後までやり遂げることができません。

このようにインフラエンジニアはシステムの障害や故障を直すことが仕事のため、試行錯誤を繰り返し、根気強く対処できる方が向いていると言えます。

サーバーやネットワーク機器に触れることが好き

サーバーやネットワークなどのIT機器に触れることが好きかどうかは、インフラエンジニアとして業務をしていく上で向いている人の特徴の一つです。

IT業界全般に言えることじゃないのかと感じる方もいるかもしれませんが、開発などアプリケーション側のSEは基本的に機器に触れるケースが少ないです。

また、フロント・バックエンドとして活躍している方も直接機器に触れることは中々ありません。

そのため、機器に直接触れて業務を遂行するのはインフラエンジニアならではの特徴と言えます。

さらに機械に直接触れながら物理層に近い部分のソフトウェアのインストール&設定等を実施するため、ハードウェアと連動する感じも楽しめます。

その他にも、社内ネットワークの構築に立ち合い、サーバーやネットワーク機器の設置や機器同士を接続したりすることもあります。

そのため、日常的に機械に直接触れる機会の多いインフラエンジニアは、機械が好きかどうかで日々のモチベーションを維持しつつ仕事をこなしていけるかが変わってきます。

誰かの役に立つ仕事をしたい

人の役に立つのが好きだという方はインフラエンジニアに向いているといえるでしょう。

インフラエンジニアの「インフラ」は、インフラストラクチャー(Infrastructure)の略で、人の生活を支える基盤という意味を持っています。

システムやインターネットは今では、人々の生活に必要不可欠なものとなっています。そのような、システムやインターネットに関わるインフラエンジニアは人々にとって無くてはならない職業だといえます。

IT業界に関わっていない人たちは、システムやインターネットについて詳しく知らない方が多いでしょう。

そんな中、知識のあるインフラエンジニアが修理をしてくれたとなると、感謝されること間違いありません。

そのため、誰かのために仕事をこなし感謝されることにやりがいを感じるという方はインフラエンジニアに向いていると言えるでしょう。

インフラエンジニアに向いていない人

反対にインフラエンジニアに向いていない人にはどのような特徴があるのでしょうか。

次にインフラエンジニアに向いていない人の特徴を2つ紹介します。

細かい作業が苦手

サーバー機器やネットワーク機器などのハードウェアを扱い、トラブルが起きないように質の良いITインフラを作成する必要があるため、慎重に細かい仕事をこなせることが大切になります。

インフラエンジニアに限らず、エンジニア全体的に言えることですが、細かい作業をするということが多いので細かい作業が苦手な大雑把なタイプの人はインフラエンジニアには向いていないかもしれません。

普段は大雑把な性格で、物事を深く考えずに感覚で選んでしまうということが多いという人でも、仕事の時には集中して細かい作業に没頭できるというのであれば全く問題ないです。

また、大雑把であることで全体像を捉えるのが上手だという方もいます。

例えば、何か故障したとなると、故障した部分にだけ目が行きがちですが、原因は他の部分だったということも珍しくないでしょう。大雑把な性格の人は視野が広く、全体像を捉える力があるので、原因の場所を突き止めることができるかもしれません。

コミュニケーションを取るのが苦手

コミュニケーションを取るのが苦手というのもインフラエンジニアには向いていない人の特徴です。

多くの仕事にも当てはまることですが、人と接する職業である限り、コミュニケーション能力は必須だといえます。

開発プロジェクトの基盤となるため、周囲のメンバーとコミュニケーションをとらなければいけません。報・連・相ができるというのは社会人として必要なスキルのため、インフラエンジニア以外にも当てはまることですが。トラブルを解決するために、原因を解明し、報・連・相ができるという基本的な能力が必要になってきます。

また、顧客とのコミュニケーションを取ることも多くあります。顧客からの要望を詳しく聞き、理解して要望通りに仕事をこなせなければいけません。顧客からの要望を聞き出すためにもコミュニケーション能力が必須となってくるでしょう。

インフラエンジニアのキャリアパスとは?

インフラエンジニアのやりがいの部分で多数のキャリアパスがあることをお伝えしたと思います。そこで、ここではインフラエンジニアの代表的なキャリアパスとして以下の4つを紹介します。

  • ITコンサルタント
  • インフラエンジニアのスペシャリスト
  • セキュリティエンジニア
  • プロジェクトマネージャー

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業の経営における戦略の策定やプロジェクトの推進、組織の立ち上げを行う職種です。

ITコンサルタントでは、アプリケーションエンジニアやインフラエンジニアのように現場で手を動かすような仕事はなくなります。また、インフラエンジニアの経験で得られたサーバーやネットワークの知見を活かし、的確なアドバイスを提供します。

インフラエンジニアからITコンサルタントを目指す場合は、基礎を身に付けネットワークやサーバーなど自身の得意分野を見つけ学習、経験を積むようにしましょう。未経験でまずは、幅広い業務に携わってみて自身の得意な分野が見つかれば、専門性を高めITコンサルタントへキャリアチェンジしていくようなイメージです。

ITコンサルタントの平均年収は、求人ボックス 給与ナビによると644万円となっています。国税庁の令和3年分「民間給与実態統計調査」によると日本人全体の平均年収は、443万円となっているため、ITコンサルタントへの転職を実現できれば大きな年収アップに期待できます。

インフラエンジニアのスペシャリスト

インフラエンジニアには、幅広い業務があることが理解できたと思います。求められるスキルや知識は、企業や組織によって異なります。そして、企業や組織で働く中でネットワーク分野が得意だからネットワークエンジニアとして働いていきたいなどと考える人も中にはおられます。

このようにITコンサルタントや他の業種へ転職してキャリアパスを実現するのではなく、現在仕事をしているインフラエンジニアのスペシャリストとしてキャリアパスを描くことも一つの方法です。

一般的にインフラエンジニアは大きく3つに分けられ、簡単な仕事内容や年収については以下の通りです。

職種仕事内容平均年収
サーバーエンジニアサーバー機器の構築・運用・保守約465万円
ネットワークエンジニアネットワーク設計・構築・運用・保守約455万円
データベースエンジニアデータベース開発・設計・管理・運用約424万円

※マイナビエージェントより引用

業務をしている中で徐々に自分の得意な分野が見つかり、スペシャリストとして仕事をすればモチベーションの向上にもつながり”やりがい”を感じられるのではないでしょうか。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、近年サイバー攻撃が増加しているため、市場価値が高く全世界で求められている職種です。総務省の「令和4年版 情報通信白書」によると2018年から2021年の3年間でサイバー攻撃の数が3倍に膨れ上がっています。

そのため、今後もサイバー攻撃が増えることが予測される環境下ではセキュリティエンジニアの需要は増しています。

インフラエンジニアでは、ネットワークやサーバーの他にセキュリティも扱います。しかし、セキュリティエンジニアではサーバーやネットワークに加え、OSなどの知識も必要になってきます。そのため、インフラエンジニアからセキュリティエンジニアを目指す場合は、まず特定の分野に絞って専門性を高め、徐々にスキルを身に付けておくと良いでしょう。

セキュリティエンジニアの平均年収については、求人ボックス 給料ナビによると約597万円となっています。

プロジェクトマネージャー

インフラエンジニアからプロジェクトマネージャーを目指すこともできます。インフラ案件は基本的に規模の大きいものが多く、一人で担当することはありません。そのため、数名から数十名でチームを組んで参画します。その際、インフラエンジニアのチームの中でマネジメント経験があれば、それを生かしてプロジェクトマネージャーとして働くことが可能です。

プロジェクトマネージャーを目指す場合は、案件の中で進捗や成果物の管理を行い、自らリーダーシップを発揮して経験を身に付けましょう。また、日頃から自身の意見を主張したり、論理的思考能力を鍛えることもプロジェクトマネージャーへのキャリアチェンジに有効的です。

プロジェクトマネージャーの平均年収は、求人ボックス 給料ナビによると約644万円となっています。プロジェクトマネージャーへのキャリアを実現することで大幅な年収アップに期待できます。

インフラエンジニアは、ITの根幹を支えやりがいを感じられる職種

AIやクラウド技術の発展に伴い、リモートワークを実施する企業も増えてきたことからITインフラの基盤を支えるインフラエンジニアの需要はますます高くなっています。

インフラエンジニアは、基盤を支えることで企業やクライアントの縁の下の力持ちとして活躍できます。

そのため、常に誰かの役に立っていることを実感できるため、”やりがい”を感じられる職種です。

一方で、インフラエンジニアは夜勤や休日出勤も多い他、突発的なトラブル対応が発生したりと大変な所が多いです。そのため、忍耐力の強い方やうまくストレスを解消できるような方に向いています。

また、インフラエンジニアは基盤技術のため将来も安泰であり、キャリアパスも豊富にあるためエンジニアとしてこれからどう生きていくかと自身のキャリアイメージが湧きやすいです。

未経験や別のエンジニアとして働いている人の中でインフラエンジニアを検討している方は、これらの理由からとてもおすすめできる職種です。


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