前回はITエンジニアの種類について説明しました。
この記事では、ITインフラを支えるインフラエンジニア、ネットワークエンジニアについて説明したいと思います。
ネットワークエンジニアの仕事
ネットワーク(NWと表したりします)を扱うエンジニアです。
ネットワークと聞くとイメージしずらいですが、例えばPCやスマホはWiFiで無線通信を行っていますよね。
この無線通信を使える環境を考え(設計)、作り(構築)、整える(運用)ことを仕事としています。ケーブルを使った有線通信も同じです。
もちろんそんな簡単なものだけではありません。
NWを構築したい企業の、通信要件がどんなものを洗い出し、その要件や予算に見合った ネットワーク 構成を考え、ネットワーク機器の選定や運用方法などあらゆることを考えて最終的に使える形に構築していきます。
通信要件…
こういうことが出来るようにしたい!という希望条件です。例えば、会社のネットワークへ外部からアクセスできるようにして、リモートワークが出来るようにしたい。だけど、会社支給のパソコンからだけアクセスを許可するようにしたいなど、顧客が抱える要望や悩みが通信要件となります。全て洗い出すことが大切な作業となります。
もう少し細かく見ていきましょう。
1.ネットワークの設計
先に書いたように、顧客の要望を全て洗い出し、通信要件としてまとめるのもネットワークエンジニアの仕事です。ですが、顧客も具体的にどんなことが自社には必要なのかイメージできているわけではありません。そのため、ヒアリング能力や相手の潜在的欲求を見つけることが必要です。
まずはヒアリングをします。
そして通信要件を元に考えるわけです。
ちがいますね、しっかりと考えていきます。
どういうネットワーク構成、機器、通信条件、セキュリティなどあらゆることを考慮して設計していきます。
2.ネットワークの構築
設計が完了したら、設計書を元に構築を行います。設計書は誰が設計しても違う結果にならない様に、検証を行い作成する必要があります。これもネットワークエンジニアの仕事です。
構築が終わったら、テストを行い、不具合や不備がないかを入念に確認します。
3.ネットワークの保守・運用
ネットワークを構築し、はいおしまい とはいきません。
きちんと使っていけるようにメンテナンスをおこなったり、運用中に不具合などがあった場合の保守を行う必要があります。
4.ネットワークの監視
外部から不正アクセスがないか、内部で問題が発生していないか、発生した場合にすぐ対応できるように、ネットワークを監視する業務もあります。
これもネットワークエンジニアの大切な仕事です。
ネットワーク機器
ネットワークエンジニアの仕事は何となくイメージできたでしょうか。
機器などを使って実際にネットワークを繋ぐので、物を作ることが好きな人は楽しいのではないでしょうか。
そんなネットワーク機器の中で、圧倒的存在感を示す会社があります。
それが Cisco です。
Ciscoはアメリカの企業で、通信機器の製造などを行っています。
最近ではテレビCMや電車でのCMもよく流れている企業です。
世界のネットワーク機器の半分ほどは、Cisco製品といっても過言ではありません。
そんなCiscoについてお話ししたいと思いますが、その辺りの説明についてはまた次回お話ししたいと思います。
もし少しでもお役に立ったようでしたら、次回も楽しみにしてくださるとうれしいです。