高度情報化社会と言われる現在、インターネットサービスや社内ネットワークを利用した生活や仕事が当たり前になっていましたが、コロナ禍に見舞われた社会では、さらに多くの作業がオンライン化しました。
こういったITを使ったサービスは、ITインフラを運用するエンジニア無しには成り立たないと言っても過言ではありません。
この記事ではそんな重要な役割を担う、インフラエンジニアについて、紹介します。
Contents
インフラエンジニアとは?
「インフラ」とはインフラストラクチャーの略で、社会基盤のことです。私たちが住む社会でいうと、水道や道路、電線のような、社会活動に必要で整備されたものがインフラです。
インフラエンジニアとは、主に会社などの組織に必要なネットワーク環境を設計・構築・運用するためのスキルを持ったエンジニアのことをいいます。
具体的に説明しましょう。
社内のIT基盤となるインフラの構築
ITエンジニアは、大きく分けると2種類あります。
ひとつはソフトウェアを開発する、アプリケーションエンジニア。これはスマホのアプリやWebアプリなどを開発するエンジニアです。いわゆるプログラミングをメインとして、ユーザーが直接使用するアプリケーション部分を開発します。
例えば会社でWebミーティングを行う場合、ZoomやTeamsなどのアプリケーションを使います。こういったアプリケーションを開発するのが、アプリケーションエンジニアの役割です。
そしてもうひとつが、インフラ系のエンジニアです。アプリケーションが動作するための基盤となる、社内ネットワークやサーバーを構築・運用するエンジニアです。
Webミーティングの場合、アプリケーション同士の通信が問お互いの端末に届くネットワーク環境が無ければ、使用できません。このような基盤部分を構築、運用する役割を担うのがインフラエンジニアです。
保守運用を担当する
基盤としてのインフラは、アプリケーションのように「完成すれば一区切り」、というものではありません。インフラを構築した後、トラブルが無いように運用し、トラブルが起きた場合はそれを解決して、社内のネットワークを常時正常に維持しなければならないのです。
保守運用によってインフラの稼働率を維持することも、インフラエンジニアの役割りです。
幅広い分野のスキルに関わる
アプリケーションエンジニアが、個々のプログラミング言語など、比較的狭いながら深いスキルが必要になるのと比較すると、インフラエンジニアは幅広いスキルに対応する必要があります。
例えばサーバーの知識だけでも、機材の選定に始まり、LinuxなどのOSやミドルウェア(OSとアプリケーションを連携させるためのソフト)を扱うスキルが必要になります。
ネットワークに関しても、社内LANの構築のみならず、例えばトラフィックの量(通信量)に対応した適切な機材の選定、セキュリティリスクへの対応など、多様なスキルが必要です。
もちろん未経験からの転職であれば、最初はその中の一部分から担当することになりますが、スキルアップして担当する分野を広げることで幅広いスキルを身に着けられます。
底堅い安定性・将来性
ンフラエンジニアが担当するのはITの基盤となる部分であり、ITが世の中や会社から無くならない以上、必ず必要とされる業種です。
そしてITサービスの市場は、今後ますます拡大すると予想されています。
IT専門調査会社であるIDC Japan株式会社様の、国内ITサービス市場における支出額予想のグラフを引用しました(2022年3月時点)。
線グラフである前年比成長率は、2021~2026年に渡って平均2.8%で推移すると予測しています。それに伴って、棒グラフが表す支出額も、年々増加井していることがわかります。
このグラフからも分かる通り、今後も規模の増加が見込まれるITサービスには、インフラ設備が必須です。インフラエンジニアは将来に渡って必要とされる職種であり、職種として底堅く安定しているといえます。
時代と共に変わる役割
インフラは基盤部分なので、アプリケーションに比べると旬の技術がどんどんと変わるものではありません。ですが、環境の変化によってインフラの仕組みそのものが変わることがあります。
例えば、これまではオンプレミス(自社でサーバーなどのインフラを管理する)だったものが、クラウドへの移行が増えています。
下のグラフはSynergyというアメリカのIT関連データ会社の記事を引用したものですが、“全体として、クラウドサービスへの支出は、データセンターインフラストラクチャのサポートへの支出よりもはるかに多くなっています。(中略)クラウド関連市場は10%から40%をはるかに超える速度で成長しており、クラウドへの年間支出は4年以内に2倍になります。
近年では、インフラエンジニアもクラウドのスキルを学ぶ必要があります。
逆に言えば、スキルアップによってスキルの幅を広げることや、年収を増やすチャンスも多いのがインフラエンジニアであるとも言えます。
インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアが担当する技術の分野は、サーバーやネットワーク、データベースなど幅広いものになりますが、未経験からの転職の場合には、最初はその一部から携わることになるかもしれません。
インフラエンジニアの仕事内容について、未経験からスキルアップした想定で、具体的な仕事内容を紹介します。
監視オペレーター
最初に担当することが多いのが、サーバーやネットワークに異常が発生していないか監視するオペレーター業務です。
- 通常時にはバックアップテープの保存やバッチ実行などの定常作業
- システムにアラートが発生した場合などには、マニュアルに沿って報告等の作業を適切に実施
インフラの稼働率を上げるための監視は必要な役割ではありますが、基本的にはマニュアルに沿った決まり事を実施することが大切な業務なので、特別なスキルや知識が必須というわけではありません。当然収入面でも、エンジニアクラスには届かないことが一般的です。
そのためエンジニアとしてスキルアップしたいのであれば、資格を取るなどしてより上流を目指しましょう。
運用管理・保守
運用管理・保守作業は、ネットワークやサーバーが正常に稼働し続けるための、維持管理を行います。インフラが不安定だと、その上で稼働しているアプリケーションなどすべてに影響が出るので、とても重要な業務です。
具体的には、下記のような多様な業務があります。
- 監視計画の策定
- 定期的なメンテナンス
- OSや機材のアップデート
- トラブル発生時には、その解決
- マニュアル整備
- ユーザーやクライアントとのやり取り
未経験からの転職でも、資格を得るなどのスキルを付けて、運用管理・保守業務からスタートするのを目指すことは可能です。
インフラ設計・構築
さらに上流になると、インフラシステムの設計や構築に携われるようになります。
設計の業務は主に次のようなものです。
- 搭載されるアプリケーションに必要とされる性能(ネットワーク速度など)を満たせる、インフラシステムを検討する
- 検討したインフラシステムを実現するための、設計を行う
- システムのシンプルさや障害復旧の自動化など将来にわたってコストパフォーマンスのいい設計なども検討し、設計書に盛り込む
適切な設計のためには、サーバーやネットワーク機器の操作もちろん、例えばサーバーで使用するアプリケーションに必要な設定の判断や、目標とする稼働率を維持するための冗長化(じょうちょうか:不具合が発生した場合に備えて、予備システムを準備すること)などのスキルも必要になります。
システム全体について、広く深い知見が必要になることがわかりますね。
作成された設計書に沿って 、実際に手作業でシステムを組み立てるのが構築です。
- 必要となる機材・環境を準備(購入ほか)する
- サーバーを物理的にラックに設定したり、ネットワーク機材を接続したりする
- OSやミドルウェア(OSとアプリケーションを連携させるためのソフト)をインストールする
- サーバーやネットワーク機材にパラメーターを設定する
- 設計通りのパフォーマンスが出ているか、テストする
インフラ構築はプロジェクトとして組まれるため、全体の作業進捗や予算をマネジメントするプロジェクトマネージャーを担うこともあります。
コンサルタント
エンジニアとは異なるキャリアですが、コンサルタントになる人もいます。
- クライアントの要望を聞いてアドバイスする
- 仕事として請け負い、予算策定や要件定義を行う
ITインフラ全般に関しての知見はもちろんですが、クライアントの要望を聞き、何が必要なのかを明確にしてあげること。さらに設計・構築するエンジニアとクライアントとの間に入ってスムーズな意思疎通を実現するなど、ステークホルダー(関係者)全般と適切にコミュニケーションを取る能力が必要になります。
インフラエンジニアの種類
ITインフラは守備範囲が広いので、インフラエンジニアも広い呼称になります。実務では大きく4つに担当分野が分かれていることが一般的です。
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- クラウドエンジニア
もちろん現場によって、さらに細分化されていたり分野を跨いだりすることもありますが、この代表的な4つについて、それぞれ詳細を紹介しましょう。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの運用全般を業務とする技術者です。
インフラ構築時には物理的にサーバーを設置、OSやミドルウェア(OSとアプリケーションを連携させるためのソフト)のインストールを行います。
ただしこれはシンプルな作業ではありません。クライアントの要件に合わせて、適切なパフォーマンスを発揮できるような機材の選定や、サーバーにアップロードするWebアプリケーションの仕様を確認してミドルウェアを設定するスキルも必要になります。また、ファイヤーウォールなどセキュリティの設計も行い、ネットワーク担当に指示を出すこともあります。
このようにサーバーエンジニアは、インフラエンジニアの中でも中心的な存在です。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、サーバーやユーザーを繋ぐネットワークの構築、運用などを業務とする技術者です。
稼働率や通信速度などの要件を満たすために必要な設計や、ルーターやスイッチといった機材選定を行います。社内インフラの場合でも、たとえば部署が増えるなどといった変更にも対応できる、拡張性を持った設計にするスキルも必要ですね。
ネットワークは常に生きた状態にしておくことが大切なので、運用・監視計画の立案や実施も行います。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースサーバー上にデータを格納・出力する仕組みの構築を業務とする技術者です。
大量のデータを速やかに扱う仕組みを構築するには、専用のスキルが必要です。データベースエンジニアは、クライアントの要求に合わせてデータの種類や属性などを分析、適切なデータベースソフトを選定して、データを保持する形式を設計します。
またデータのバックアップ計画の実施や、データの漏えいや改ざんされるなどのセキュリティリスクにも適切に対応しながら、運用する必要があります。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウドサービスを活用したインフラ構築を業務とする技術者です。
サーバーエンジニアはインフラエンジニアの中心になるのは、オンプレミス(自社インフラ)の場合。クラウドは、自社でサーバーを立てる必要がありません。クラウドを適切に使用することで大幅なコスト削減や開発スピードの向上、運用に関するリスクを軽減できるなどのメリットを受けられます。
クラウド利用は年々増えているので、クラウドサービスの適切な選定や、クラウド上のサーバーなどを操作するスキルがますます重要になっています。
インフラエンジニアに必要なスキル・知識とは?
サーバー、ネットワーク、データベースなど、インフラエンジニアが担当する業務は、とても広いものです。
どのようなスキルや知識が必要なのか、整理しましょう。
サーバーハードウェアに対するスキル・基礎知識
サーバー機材の、ハードウェアに関するスキルが必要です。
例えばメインボード、CPU、メモリ、ディスク、NIC(LANボード)などの主要パーツの基礎知識を有して、予算面や能力面から適したパーツを選択するスキルです。
サーバーOSのスキル・知識
サーバーに選ばれるのは、主にLinux、UNIX、Windowsの3種類のOSです。
各OSの機能に精通するのみならず、コマンドによる設定や障害対応などのスキルを身に着けることが必要です。
サーバーとして期待されるスペックを確認し、適したミドルウェアやデータベースを選択するスキルも必要ですね。
なお、世界的にサーバーOSのシェアが最も多いのはCentOSやUbuntuなどのLinux OSです。下記は日本国内のシェアのグラフです。
インフラエンジニアにとってLinuxについての知識は、とても重要です。
ストレージに関するスキル・知識
近年のデータ量の増大やディスクの大容量化などを背景に、ストレージに関して新しい技術が続々と登場しています。
- ストレージの仮想化(バラバラのストレージを、一つのストレージに見立てる技術)
- シン・プロビジョニング(ストレージの容量を必要な分だけサーバーに割り当てる技術)
- デデュープ(重複を排除して容量を節約する技術)
インフラエンジニアはこのような新技術のメリット・デメリットを把握して、かつ費用対効果の面から適切なストレージを選定する必要があります。
ネットワーク設計と構築のスキル・知識
クライアントのシステム要件を満たすネットワークを設計するために、TCP/IPプロトコルの仕様の理解はもちろん、問題が発生した場合には、原因を即座に切り分けられるスキルが必要です。
また、ネットワーク機器についての知識のほか、ベンダー毎に異なるコマンド体系を把握して、現場で使われている機器にパラメーターを設定するスキルも必須です。
クラウドのスキル・知識
クラウドの活用が増えている昨今、サーバーなどを自社で抱える必要が減っています。
クラウドを採用する場合は、サーバーを物理的に扱うスキルよりも、クラウドサービスを理解して、効率的に活用するスキルが求められます。
現在の主要なクラウドサービスのシェアは、下記の通り。
AWS(エーダブリューエス:Amazon Web Service) | 32% |
Microsoft Azure | 19% |
Google Cloud | 7% |
クラウドにも対応できるエンジニアを目指すのであれば、トップシェアのAWSを扱うスキルも身に着けたいところです。
インフラエンジニアに必要な資格
インフラエンジニアは業務の幅がとても広く、特別なスキルは不要なものから、高度なスキルを必要とするものまでインフラエンジニアの業務に含まれます。
例えばインフラを監視するオペレーター業務は、マニュアル通りに行う作業なので特別なスキルは不要です。そのため、未経験であっても採用されるかもしれません。
ただしエンジニアとして、インフラ運用などのより上流の業務に携わりたい場合には、転職を前に取得しておきたい資格があります。
LPIC(エルピック)か、CCNA(シーシーエヌエー)のいずれかです。
LPIC
LPIC(エルピック)の正式名称は、「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」。LPI(Linux Professional Institute)というカナダのトロントにあるNPOが主催する、Linuxの認定試験です。LPICは2000年から全世界で行われている実績があり、採用する企業の評価が高い認定資格です。
LPICに合格するためには、Linuxの実践的なスキルが求められます。システムについての知識のほか、環境構築や運用スキル、実際にコマンドを打ってのタスク実行、ネットワークやセキュリティの知識など、Linux全般についての知識と実務能力が必要です。これはサーバーエンジニアとして必要なスキルそのものと言えます。
この資格を得ることで、実践で使える知識を得られると共に、スキルを客観的に証明できるので、未経験であっても転職時に評価が高まります。
LPICの詳細は、LPICとはどんな資格?難易度から勉強方法まで解説!の記事にもまとめていますので、参考になさってください。
CCNA
CCNA(シーシーエヌエー)とは、シスコ社(Cisco)によるシスコ技術者認定試験のひとつで、正式名称は、「Cisco Certified Network Associate」。シスコは主にルーターやハブなどのネットワーク機器を販売していて、そのシェアはダントツで世界1位の企業です。
CCNAの認定を受けることで、下記の基本的な知識やスキルがあることの証明となります。
- ネットワークの知識
- シスコ社のネットワーク機器の操作
ネットワークの知識と、現場で最も使われている機器を扱うスキルを持つことを証明する資格になるため、こちらも即戦力として評価される資格です。
CCNAについての詳細は、CCNAとはどんな資格?難易度から勉強方法まで解説!の記事にもまとめていますので、ご興味があれば参照してください。
インフラエンジニアに向いている人
ここまで、インフラエンジニアについて説明してきました。
インフラエンジニアに向いているのは、どのようなタイプの人でしょうか。
マニュアルに沿って作業ができる人
インフラエンジニアは、多くの機材やサービスを、マニュアルを確認して操作します。また、運用のためのマニュアルが整備されていることが多く、作業もマニュアルに沿って正しく実施する必要があります。
そのため、マニュアルに沿ってコツコツと作業するのが得意な人が向いています。
夜勤やシフト勤務が大丈夫な人
インフラは24時間365日稼働し、問題が発生した場合には直ぐに対応することが求められます。そのため、監視オペレーターは24時間の監視体制を取る必要があり、夜勤やシフト勤務になることがあります。
夜勤やシフト勤務になると、給与は昼間のみの業務よりは良くなります。また、時間が来ると次のオペレーターと入れ替わるため、基本的に残業は無いことが一般的です。
このような時間帯での働き方が苦手でなければ、インフラエンジニアに向いていると言えます。
なお、設計や構築など上流の作業がメインになってくると、一般の会社員と同じように日中にオフィスに出勤するような業務が主になります。
スキルアップする意識が持てる人
サーバー業務やネットワーク業務など、インフラエンジニアが対象とする業務は幅広いジャンルに渡ります。
インフラエンジニアの初期には、その中の一部分に携わることになりますが、勉強や資格取得によるスキルアップによって、仕事の幅を大きく広げられる職種です。
自らスキルアップする意欲がある人は、広い選択肢の中から望んだキャリアを選べる仕事であると言えます。
インフラエンジニアの年収について
インフラエンジニアになると、年収はどれぐらいになるのでしょうか。
求人ボックスさんの求人ナビというWebサイトに、日本人の平均年収とインフラエンジニアの年収の比較ができました。また、クラウドスキルを得ることでクラウドエンジニアになった場合の年収もありましたので、併せて比較してみましょう。
日本人平均 | インフラエンジニア | クラウドエンジニア |
436万円 | 546万円 | 596万円 |
インフラエンジニアになることで、日本人の平均値よりも高い年収を得られます。
クラウドエンジニアになると、更に年収が上がることもわかりますね。クラウドのスキルがあるエンジニアの評価が高まっているのが分かります。
インフラエンジニアのキャリアパス
インフラエンジニアがキャリアアップを目指す場合、どのような道があるでしょうか。
大きく分けると、エンジニアとしてのスペシャリストになる道と、エンジニアとしての現場を離れてゼネラリストとなる道があります。
スペシャリスト
ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリストなど、ひとつのジャンルを極めるエンジニアとなるロードマップです。
設計や管理など、上流の業務も多くなります。
ゼネラリスト
ゼネラリストは、現場からは離れて、クライアントとの交渉やプロジェクトの管理を行います。
ITコンサルタントは、ITインフラの構築や改良を希望するクライアントにコンサルティングを行ったり、業務を請け負ったりします。
請け負ったインフラ構築業務をプロジェクトとして、納期と予算内にインフラを構築する管理を行うのがプロジェクトマネージャーです。
いずれも一般的なインフラエンジニアよりも年収は上がりますが、平均的にはゼネラリストの方が、より年収が高くなる傾向があります。
未経験からインフラエンジニアになれる?目指すには
IT未経験から、インフラエンジニアにはなれるでしょうか?
結論としては、なれます。監視オペレーターなどの業務は、マニュアルに沿った作業であり、特別なスキルが無くても未経験であっても、作業ができるからです。
ただし、エンジニアとしてスキルや知識を駆使した仕事をして収入を得るには、やはりスキルや実績が必要になります。
未経験の方がインフラエンジニアとしてスキルを評価されるには、やはり資格が有効です。特に、前述したLPICはLinuxのスキルを客観的に証明できて企業からの評価も高く、実際に資格取得に至る学習が実務に直結するので、とてもおすすめです。
資格は独学でも、時間をかければ合格することはできますが、転職が目的であれば、スクールで学ぶメリットは大きくなります。資格を短時間で効率的に、しかも実務に沿って学びながら合格を目指せるうえに、転職までサポートしてくれるサービスがあるのです。
CODExCODEには、LPIC-1を短期間で学習して合格する上に、キャリアサポートとして企業の紹介や各種就活対策のサポートを受けられる、「クラウドエンジニアコース」があります。
このコースでは、LPIC-1だけではなく、実務に就いた後のキャリアも想定して、AWSの学習も含んでいます。AWSは世界シェアトップのクラウドサービスであり、国内でもシェアはNo1。さらに、日本の省庁もAWSを使いだしているなど、今後の需要がますます広がる期待の高いサービスです。
クラウドそのもののも、今後も需要が更に増えることが見込まれています。
LPICと共にクラウドのトップシェアであるAWSを学べること、更にそのスキルを活かした転職のサポートを得られこと。これがクラウドエンジニアコースのメリットです。
CODExCODEは、転職希望者の就職成功率は97%の実績を持っており、IT未経験者の方でも安心して転職活動ができる環境を整えています。
ご興味があれば、一度無料のオリエンテーション(無料体験会)に参加してみてはいかがでしょうか。
インフラエンジニアは、重要で将来性にある職種
コロナ禍もあって、ITに対する社会的なニーズや企業による投資がますます高まる中、その基盤となるITインフラはより重要になっています。
インフラエンジニアは、そのような基盤を安定的に運用する、大事な役割です。
基盤技術なので将来的にも安定しているうえに、キャリアアップの幅も広くて、エンジニアとして自分で描いたキャリアを積める可能性も高い職種と言えます。
ITエンジニアとしての転職として、インフラエンジニアはとてもおすすめできる職種です。