転職で高い評価を受けるために有効なLinuxの資格は、二つの候補があります。
LPIC(エルピック)とLinuC(リナック)です。
この二つのどちらを取れば良いのか、迷ってしまう方もいるかと思います。
この記事では、資格を活かしたエンジニアへの転職を目指す方に向けて
- 二つの資格の違い
- 資格を取得するメリット
- どちらを取得するべきか
- おすすめの勉強法
- 受験方法
などを解説します。
結論は、どちらも評価される資格ですが、未経験者の方にはLPICの方が学習しやすいかもしれません。
では、詳しく比較しましょう。
Contents
LPICやLinuCとはどんな資格か
LPICとLinuCは、共通項の多い資格です。いずれも日本での受験が可能で、Linuxの実務的なスキルを証明します。
それぞれの資格の概要を紹介します。
LPICとはどんな資格か
LPICの正式名称は、「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」。
LPI(Linux Professional Institute)というカナダのトロントにあるNPOが主催する、Linuxの認定試験です。
名前が示す通り、Linuxの技術者としてのスキルを認定するものとして、全世界共通で行われている認定試験です。
Linuxのインストールや基本的な操作はもちろん、Linuxサーバーの構築や運用、Linuxシステムやネットワークの設計・構築のスキルを客観的に証明します。
LinuCとはどんな資格か
LinuCは正式名称を「Linux技術者認定試験 LinuC」といい、LPI-Japanという日本のNPO法人が主催する認定試験です。
LPICと同様にLinux技術者としてのスキルを認定する資格ですが、日本でのみ行われている認定試験になります。
LinuCが作られた背景
LinuCはLPI-Japanが策定した資格ですが、それ以前まではLPICの試験を日本で管轄していたのもLPI-Japanでした。LPI-Japan はLPICに課題を感じていたようです。
具体的には、LPICは全世界で共通の資格であるため、日本の市場が求める独自の技術変化に柔軟に対応できなかったこと。
さらに、海外における試験問題の流出問題がありました。LPI-Japan成井 弦(なるい げん)氏の言葉です。
この目標の実現にあたって重要なのは、試験の信頼性をいかに確保するかという課題です。というのも、LPICの試験は世界中に配信されていますが、試験問題が外部に漏えいするといった問題が、海外では過去に何度も起きているからです。
例えば、LPICの試験問題を暗記により会場の外に持ち出させて、インターネット経由で売りさばく「ブレインダンプ」と呼ばれる手口です。行っていたのは海外の違法業者で外国語の試験ですが、もちろん日本からも販売サイトにアクセスできました。外国語の試験といえども、こうした不正を放置しておけば、我が国におけるLPICと、私たちLPI-Japanへの信頼までが失われかねません。こうした課題を一挙に解決する上で、日本が独自に試験の信頼性や情報セキュリティをコントロールできる体制の構築は急務でした。
引用:https://hrzine.jp/article/detail/950
こういう問題点をLPIと解決しようとしていましたが叶わず、結局LPI-Japanは、日本市場が求めるニーズに答えるLinux技術者認定試験としてLinuCを新たに策定し、2018年3月1日からサービスの提供を開始したのです。
LPICの受験予定者の混乱を避けるため、初期リリースにおいてはLPICとほとんど同じ出題範囲でした。ですが、2020年4月1日よりVersion10.0に更新。クラウド時代に沿った現場で求められる内容になりました。
日本のNPOによって、日本の技術者に求められるスキルに対応した資格が求められたことが、LinuCが策定された背景です。
なお、現在日本でのLPICを管理しているのは、LPI日本支部です。
LPICとLinuCの違いとは
LPICとLinuCは、似通った資格です。共にLinuxの実用的なスキルを証明するものであり、そもそもLinuCはLPICをベースに策定されたこともあり、形式も似通っています。
特定のLinux OSや企業の製品に依存しない資格であること、CBT試験(コンピュータを使った試験方式)かオンライン試験であることも一致しています。
それでは、LPICとLinuCにはどのような違いがあるのでしょうか。
認定効力範囲の違い
LPICとLinuCとの最も大きな違いは、認定が効力を発揮する範囲が異なるという点です。
LPICを始めLPIが提供する認定資格は、世界180か国・9言語で展開される、グローバルスタンダードの資格です。国際的基準の認定で、世界で同じ評価を受けられます。そのため認定を受けると、外資系の企業などに転職を目指す場合にも有効です。
一方のLinuCは、LPI-Japanが主催する日本国内向けの資格。そのため、認定を受けたとしても海外の企業には評価されない可能性があります。
このように、認定の評価の範囲が異なるのが、ふたつの資格の最大の違いです。
学習順が若干異なる
LIPCでは、主としてレベル1、レベル2まではLinuxのコアな技術を固めて、レベル3からそれを応用するような技術を対象としています。
一方のLinuCは、Version10.0になって、今のLinux技術者に求められるスキルを「クラウド」「オープンソースのリテラシー」「システムアーキテクチャの知見」と位置付け、レベル1やレベル2の段階から試験範囲に組み込んでいます。
LinuCの方が、早い段階からLinuxの範囲を超えたスキルを学べる、という違いがあります。
公式Webサイトのわかりやすさ
LPICの日本の公式サイトは、世界共通のサイトの一部を日本語化したものです。なので、英語のページも混ざっていて、日本人には少し分かりづらい部分があります。
一方のLinuCは日本向けの資格ということで、Webサイトも完全に日本語であり、学習用のテキストや動画なども全て日本語です。未経験の日本人にとっては、公式サイトはLinuCの方がとっつきやすいと感じられるでしょう。
歴史や世界への影響度の違い
LPICは2000年から開始されて世界中で実施されている試験です。
2021年8月の公式データによると、これまで認定試験は180ヵ国で実施され、70万人が受験、27万人が認定を受けています。
一方のLinuCは2018年から開始されたばかりの試験。2020年3月時点での累計認定者数はまだ4万人にとどまります。
LinuCは日本向けの資格として成長している段階ではありますが、資格として長く評価されてきた歴史や世界への影響度ではまだLPICの方が優っていると言えます。
LPICやLinuCを取得したらどのくらい年収は変わる?
LPICやLinuCに合格して認定を受けることで、Linuxと共にネットワークやインフラシステム、セキュリティについて一定以上の知識やスキルがあることが証明されます。
これによって転職可能な職種は、企業のインフラシステムを構築・運用するインフラエンジニアです。
さらに実績を積む過程でクラウドを学ぶことで、クラウドエンジニアも対象となるでしょう。
インフラエンジニアやクラウドエンジニアになることで、年収は変わるでしょうか。
求人ボックスさんのサイトでは、下記の比較が可能でした。
- 日本の平均年収
- インフラエンジニア正社員の平均年収
- クラウドエンジニア正社員の平均年収
日本の平均年収 | 436万円 |
インフラエンジニア正社員 | 546万円 |
クラウドエンジニア正社員 | 596万円 |
このように、インフラエンジニアになることで日本の平均給与よりも110万円、クラウドエンジニアになるとさらに160万円の年収増加が見込めます。
LPICとLinuCそれぞれの試験内容
LPICとLinuCは、試験内容も類似しています。
レベルが1~3段階に分かれていることや、受験料、認定が有効である期間なども一緒です。
それぞれの一致するところ、異なるところについて、最初に取得するレベル1の試験の内容を確認してみましょう。
レベル1試験
レベル1の主な試験要綱を比較しますが、下記全て一致しています。
受験要綱
LPIC / LinuC | |
---|---|
受験資格 | 無し |
認定要件 | 101試験と102試験に合格すること |
試験時間 | 両試験とも90分 |
試験形式 | 60問 |
有効期間 | 5年(再試験か、レベル2合格で更新) |
受験方式 | CBT(コンピューターで受ける試験)/オンライン試験 |
料金 | 両試験とも16,500円(税込) |
では、異なる点はどこでしょうか。
101と102試験の具体的な内容を比較すると分かります。
101と102試験内容の比較
LPICとLinuC、それぞれの101と102の内容を比較すると、違いがあります。
特に目立つのが、LinuCは、仮想マシン、コンテナ、オープンソースがレベル1の試験にあることです。
これらの項目は、LPICではレベル3で扱います。LinuCではこの範囲を重視してV10.0を策定したので、早い段階で学べるという違いがあるのです。
LPICの101試験と102試験の内容
試験 | トピック | 内容 |
---|---|---|
101 | 101 | システムアーキテクチャ |
102 | Linuxのインストールとパッケージ管理 | |
103 | GNUおよびUnixコマンド | |
104 | デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム | |
102 | 105 | シェルとシェルスクリプト |
106 | ユーザーインターフェイスとデスクトップ | |
107 | 管理タスク | |
108 | 重要なシステムサービス | |
109 | ネットワーキングの基礎 | |
110 | セキュリティ |
LinuCの101試験と102試験の内容
試験 | 主題 | 内容 |
---|---|---|
101 | 1.01 | Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用 |
1.02 | ファイル・ディレクトリの操作と管理 | |
1.03 | GNUとUnixのコマンド | |
1.04 | リポジトリとパッケージ管理 | |
1.05 | ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム | |
102 | 1.06 | シェルおよびスクリプト |
1.07 | ネットワークの基礎 | |
1.08 | システム管理 | |
1.09 | 重要なシステムサービス | |
1.10 | セキュリティ | |
1.11 | オープンソースの文化 |
LPICやLinuCを取得するメリット
LPICやLinuCの認定を受けることには、未経験からのITエンジニアへの転職に、とても大きなメリットがあります。
Linuxに関して実務的な知識やITの土台となる知識を、体系的に学べる
LPICやLinuCの学習を進める過程で、Linuxを体系的に学べること。それによってシステムやコンピューターなど土台となる知識を学ぶことができます。
LPICやLinuCに合格するためには、Linuxの実践的なスキルが求められます。
システムについての知識のほか、環境構築や運用スキル、実際にコマンドを打ってのタスク実行、ネットワークやセキュリティの知識など、Linuxについての多様な知識と実務能力が必要です。
またその前提として、Linuxはコンピューターのコア部分への理解も不可欠。例えばメモリ管理やCPUの状態確認などは、コンピューターのアーキテクチャを知っていなければいけません。
LPICやLinuCの合格を目指す過程で、このようなIT技術者としての土台となる知識を体系的に学べます。
現場で必要とされるスキルを学べる
LPICやLinuCの試験では、論理だけではなく、実際の Linuxのコマンド操作など実務に直結する知識が問われます。
また、これらの試験はベンダーニュートラルな試験です。ベンダーニュートラルとは、特定のベンダー(企業の製品)やLinuxのディストリビューション(OSの種類)に依存していないこと。汎用的な知識を学べます。
そのため、特定の業務に縛られず、あらゆる現場に対応できるスキルが身に付きます。
未経験からでも転職に有利になる
LPICやLinuCを取得することで、未経験者の方にとっても転職に有利になります。
これらの試験は、Linuxの実務スキルを証明できる認定資格です。仮にこれまで未経験で実務経験を得る機会が無かったとしても、一定以上の技術力があることを、客観的に証明できます。
また、LPICやLinuCは、多くのIT系企業で研修やスキルアップのために推奨されている資格です。これらの認定を前もって合格したうえで転職活動を行うと、即戦力となるエンジニアを求めている企業へのアピールになります。モチベーションの高さや目的達成能力も評価の対象となるかもしれません。
このように、これらの認定を受けていることで、未経験でもスキルを証明できるため、転職に有利になります。
LPICとLinuCどちらを取得するべき?
LPICとLinuCは類似点も多く、同じようなメリットがあります。共にレベル1から3までの資格なので、最初にどちらかを選んだ場合、その後は同じ資格の上位試験を受けることになるでしょう。
それではどちらの試験を選択するべきでしょうか。
どちらも取得を推奨できる資格ですが、どちらかというとLPICがおすすめです。
LPICの方が転職に有利であること、また未経験の方が学習を進めるのにより環境が整っているためです。
LPICのメリット1:求人の数が多い
LIPCの方が日本市場でも歴史があり、雇う側の企業にもメジャーな資格です。
求人サイトのindeedさんで確認すると、求人検索結果は次のような結果でした(2022年3 月11日現在)
ITエンジニア LPIC | 8,559件 |
ITエンジニア LinuC | 2,623件 |
このように、今のところは求人に関してLPICの需要が高いので、転職を目指した資格取得であればLPICがおすすめです。
LPICのメリット2:グローバルな認定である
LinuCが日本でのニーズに合わせた試験であるのに対して、LPICは全世界共通の認定です。いずれ転職先の企業の候補に海外の企業が含まれた場合、LPICは認められるもののLinuCでは評価されない可能性があります。
国内外を問わず評価される企業が多いことも、LPICを選択するメリットです。
LPICのメリット3:受験に関する情報が多い
LPICは権威のある資格として歴史が長いため、受験者数も多くてインターネットなどに公開されている情報がより多く、未経験者の方でも情報を得やすいというメリットがあります。
また、スクールのコースの数も異なります。
未経験の方が短期間でIT資格に合格して転職を目指している場合、スクールに通うことは効果的な選択肢となります。効率的な学習カリキュラムが確立されているうえ、転職のサポートまで行ってくれるスクールもあるからです。
このスクールについても、LPICを学ぶコースの方が、LinuCのコースよりも多く用意されています。
ベスト進学ネットさん(https://www.best-shingaku.net/)で検索した場合、下記の通りの差があります。
Linux技術者認定試験 LPIC 学校 | 28校 |
Linux技術者認定試験 LinuC(リナック) 学校 | 7校 |
しかも LinuCの学校は専門学校などがほとんどで、転職を目指して2〜3ヶ月程度学べるスクールはまだ少ないのが現状です。
このように、より学びやすい環境や情報があるという点でも、未経験者にはLPICをおすすめできます。
LPIC・LinuCおすすめ勉強法
LPICやLinuCの学習方法について、紹介します。
LPICやLinuCを取得して転職に活かしたい場合は、あまり時間をかけ過ぎないことが大事です。それと同時に、終業後に現場で力を発揮できるよう学習を通じてしっかりとスキルを身に着けたいところです。
ここでは書籍+Webを使った独学の方法と、IT/プログラミングスクールで学ぶ方法について紹介します。
独学での勉強方法
LPICやLinuCに独学で合格のためには、書籍とWebサイトでの学習が有効です。
- 書籍で試験範囲全体を把握する
- そのうえでWebサイトに公開されている沢山の問題を解く
方法です。
ポイントは、参考書を読む時点では無理して覚えようとせずに、全体像を把握する事。そして問題を解くことで知識を定着させることです。このときに全体像を把握できていることで、新たな知識も体系的に整理できるのです。
実務でトラブル対応などをする場合は、知識を使って論理的な原因追求が必要です。体系付けた知識は、試験はもちろん実務でも役に立つはずです。
まず、試験用の参考書を読む
まずは試験用の参考書を1冊だけ購入しましょう。そして全体を読み流します。
試験用の書籍は分厚いので驚いてしまうかもしれませんが、安心してください。この時点では覚えようとしなくて大丈夫です。もちろん、ノートも取らなくてOK。
スピーディーに、前回の記憶が少し残っているぐらいの期間で、繰り返して目を通します。具体的には1~2週間に1周、これを2、3周繰り返すイメージです。
ここでの目的は、知識を付けることではありません。表面的に読み流しながら、試験範囲の全体像を把握するということです。試験範囲全体の地図を頭に描くことで、その後に学んだことが「この分野の話だな」と見当がつくようになります。地図をベースにすることで、整理しながら体系付けた知識の積み重ねができるようになるのです。
LPIC-1にもLinuC-1にも、「あずき本」と呼ばれる、定番の参考書があります。
お気に入りのものが特に無ければ、無難に定番のものを選ぶのが良いでしょう。
LinuC-1は2020年4月にVersion10.0に更新しました。Version10.0対応となっている、最新の参考書を選びましょう。
たくさんの類題を解く
試験範囲の地図を頭の中にある程度描けたら、あとは沢山の類題を解きましょう。
問題に答えようとすることで、答えられない問題に気づけます。そのたびにテキストに戻って復習することで、知識として定着させるのです。
例えば、いきなりコマンドを丸暗記するよりも、「こういう時に使うコマンドがあったな」「それはこれらの仲間だったな」という位置関係を含めた前提知識があったほうが、「具体的に○○○○というコマンド」と覚えた知識を整理しやすく、定着しやすくなります。
もちろん一度では覚えられないので、問題も何周も解いて知識を完全に定着させます。
類題は、Webサイトでも多く公開されていますよ。
例えばPing-tというサイトは、有料になりますが、LPICもLinuCも沢山の問題が用意されています。
繰り返し問題を解く中で回答できない問題が無くなったら、合格は近いでしょう。
IT /プログラミングスクールで学ぶ
独学では時間がかかりすぎてしまう場合、あるいは少しでも早く転職先を決めたい場合は、LPICやLinuCの受験コースを持つIT/プログラミングスクールで学ぶことをおすすめします。
実務経験の豊富な講師による講義や、実機を触らせてもらう経験、蓄積された合格へのノウハウ作られたカリキュラムなど、スクールに通うことで短期間&効率的な学習ができます。
さらに、就職についてのサポートや斡旋まで、サービスに含めているスクールもあるのです。
独学よりも料金はかかりますが、短期間で効率的に学び、就職の斡旋も受けられるということは、投資した資金も早めの転職によって回収しやすいと考えられるかもしれません。
ちなみに料金については、スクールによってはキャンペーン期間を設けているケースが有り、2割~半額割引やキャッシュバック、学割など、お得に学習をスタートできることもあるので、自分が対象のキャンペーンがあるかをスクールの公式サイトで予め確認してみることをおすすめします。そういった仕組みを上手く利用して支払いはできるだけ少なくしたいものですね。
LPICやLinuC取得について学習できるうえに、就職のサポートも得られる、おすすめのスクールをいくつかご紹介します。
LPIC:CODE×CODEのクラウドエンジニアコース
CODE×CODEの「クラウドエンジニアコース」は、LPIC-1の取得のためのコースです。
このコースの特徴は、現在世界でトップシェアのクラウドコンピューティングサービスである、Amazon Web Service(通称AWS:エーダブリューエス)と共に学こと。Linuxの知識と共にAWSを学ぶことで、クラウドエンジニアとしての転職を目指せるコースです。
LPIC単体を学んで転職するよりも、クラウドエンジニアとして就職できる方が平均年収は高い傾向にあるので、クラウドについても学べるこのコースはおすすめです。
また、キャリアの相談や企業紹介など、転職のサポートを受けることもできます。
CODE×CODEでは、転職希望者の就職成功率は97%という実績を持っており、IT未経験者の方でも安心して転職活動を行うことができる環境を整えています。
相談ができるオリエンテーションが無料で申し込めるので、ご興味があれば一度ご確認くださいませ。
身に付くスキル | LPIC、AWS |
受講期間 | 8週間~12週間が目安 最大16週間 |
料金 | 228,000円(税込) 【学割】を適用すると半額(114,000円・税込)で受講可能 【スクール経由での就職決定】で80,000円のキャッシュバック ※詳細は要お問合せ |
受講スタイル | オンラインによる学習。チャットサポート(対応時間は10時~22時まで)や週1回のメンタリングあり |
就職サポート | カウンセリング、企業の紹介、各種書類添削、面接対策 |
公式サイト | https://codexcode.jp/#course |
ISAパソコンスクールのLinuCコース
ISAパソコンスクールは、LPI-Japanのアカデミック認定を受けている、LinuCを学べるスクールです。
個人レッスン制で、通学、オンライン、その併用のいずれかから選択できます。
Linuxの概要からOSのインストール、起動、停止といった基本のコマンドから、ファイルシステム環境設定などを学習。Linuxの管理に必要なコマンドは実機を使いながら確認していくことで、Linuxシステム管理のスキルが身に付けられます。
CCNA(シスコ社のネットワーク試験)やAzure(Microsoftのクラウドシステム)と組み合わせたコースも用意されています。
また、ISAパソコンスクールは失業者の再就職のための教育訓練を国からの委託で実施しており、期間無制限の転職支援サポート。毎年100名を超える受講生の転職を成功させています。
身に付くスキル | LinuC(LinuC合格のみのコース) |
受講期間 | 66時間、6ヶ月 |
料金 | 203,500円(税込) |
受講スタイル | 個人レッスン。通学、オンライン、その併用のいずれかから選択可能。 |
就職サポート | セミナー履歴書添削、求人票紹介、面接練習など |
公式サイト | http://www.isa-school.net/engineer/ |
KENスクールのLinuxレベル1取得講座
パソコン教室KENスクールには、「Linuxレベル1取得講座」があります。
Linuxの基本的な操作からサーバー/クライアント分野までLinuxそのものの知識やシステム管理スキルを学ぶことで、LPICレベル1とLinuCレベル1の資格取得に向けた合格サポートを受けられます。
通学によるマンツーマンの指導を受けられることで、Linuxレベル1 合格率 84% (2013年~現在)という合格実績を誇ります。
就職面に関しても、受講生の就職率83%という実績があり、その内の役半数が未経験での採用。実績の無い方に対しての転職斡旋にも長けています。
身に付くスキル | LPIC-1あるいはLinuC-1 |
受講期間 | 50時間、3ヶ月 |
料金 | 187,000円(税込) |
受講スタイル | 通学によるマンツーマン指導 |
就職サポート | カウンセリング、面接対策、企業紹介など |
公式サイト | https://www.kenschool.jp/Network/course/linux/08/ |
LPICもLinuCも、未経験からの転職にはどちらもおすすめ
この記事では、LPICとLinuCの説明や違いなどについて紹介しました。
それぞれの特徴や違いはありますが、いずれもLinuxの実務的なスキルを証明できる資格です。
特にITエンジニアを目指しているものの、未経験でまだ実績のない方にとっては、客観的にスキルを証明できるこれらの資格を取ることで、転職にはとても有効になります。
なにより、Linuxの総合的なスキルは、ITエンジニアとしての幅をとても広げてくれることでしょう。
少しでも気に入った方で良いので、まずは学んでみることから始めてみるのはいかがでしょうか。
【補足】LPIC・LinuCの受験方法
補足として、LPICとLinuCの受験を申し込む方法について説明します。
両方とも、ピアソンVUEという外部の予約サービスから申し込みますが、その前に主催団体のアカウントのIDを作成します。
LPICの受験方法
まずは、LPICの受験を申し込む方法です。
受験の予約はPearson VUE(ピアソンビュー)で行いますが、その前にLPI IDの取得が必要になります。
LPIC受験までの手続きは、下記の順です。
- LPI IDを取得する
- Pearson VUEに登録する
- 試験を予約する
1.LPI IDを取得する
LPIのサイトから「LPI IDを取得する」をクリックして、LPI IDを作成します。
登録ページでは、名前やメールアドレスなどの他に住所の記入も必要です。合格した場合には登録した住所に認定証が送付されますので、間違いの無いように入力しましょう。
2.ピアソンVUEアカウントを作成する
Pearson VUEのLPI試験申し込みページから、Pearson VUEのアカウント登録を行います。
3.試験を予約する
同じページから、試験の予約をします。
LinuCの受験方法
続いて、LinuCの受験申込方法です。
LinuC受験を予約する手順は次の通りです。
- EDUCO-IDの取得
- ピアソンVUEアカウントの作成
- ピアソンVUEにログイン
- ピアソンVUEで受験予約
順に説明します。
1.EDUCO-IDを取得する
まず、こちらのページからEDUCO-IDを取得します。EDUCO-IDとは、LPI-Japanが運用・管理している認定試験の受験結果や、認定履歴を確認するためのIDです。
2.ピアソンVUEアカウントの作成
ピアソンVUEのLinuC[ Linux技術者認定資格 by LPI-Japan ]から、Pearson VUEのアカウント登録を行います。
3.試験予約をする
ログイン後は、同じページから試験を予約します。
テストセンターを選択し、試験の日程を選択します。
なお、予約の際には機密保持契約を結ぶ必要があります。
以上が受験の方法です。
2022年3月現在、コロナの影響からLPICもLinuCも、オンラインによる自宅での受験もできるようになっています。
CBT(会場でPCを使った試験)か自宅での受験か、ご都合に合わせて選択してください。